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捨てられる備品

by 唐草 [2021/12/11]



 昨日、倉庫から7年ぶりに発掘されたMacBook Airの話を書いた。備品がほぼ未使用のまま何年も放置されているというのは、組織にとって健全な状態ではない。使う必要のないものは買うべきではないし、無駄な購入を行った部署や担当者には何らかのペナルティーを課すべきかもしれない。ぼくが創意工夫を凝らして自分のPCパーツを買っている一方で、こんな杜撰な予算執行と機材管理が行われているかと思うと腹が立って仕方がない。
 今回の一件は、ぼくが無理矢理倉庫をひっくり返させたから発覚したようなもの。別の機材が壊れていなかったら、絶対に気が付かれず闇に葬られていたに違いない。
 こういうことが起きているというのを知ってしまうと、先月行われていた減価償却資産整理の際に未使用と呼んで差し支えない物品が大量に処分された可能性を疑ってしまう。そのとき捨てられた品の中にはぼくがリストアしたMacBook Airよりも状態の良いものがあったかもしれない。
 そもそもMacBook Airが今日まで処分を免れたのは、倉庫の最奥にあって所在不明となっていたからに過ぎない。きちんと管理されているものは廃棄されて、雑に放置されたものは未使用のまま朽ちるのを待っていく。お金も、物品もあまりにももったいなさすぎる。こんな実情があると知ったらケチなぼくでなくても腹が立ってくるだろう。
 だが、だからと言って組織改革を訴えようとは思わない。フェアになったところでぼくに何の利益もないからだ。
 考え方を変えると、今のグダグダの状況は責任者不在の状況と言える。ちょっと古いノートPCが1台消えても誰も騒いでいない。むしろ騒いで自分に火の粉が降ってくるのを恐れているフシさえある。これって、ひょっとするとチャンスじゃない?
 ぼくが使っているRTX830も、始めはどこかの備品だったはず。それが流れ流れてぼくのところまで転がってきた。うまく転がせば帳簿の闇に消えた様々な物品が手に入るのかもしれない。みんな、自分が責任者になるのはイヤみたいだからね。資産を有効利用してあげようか。