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Windows Homeサーバ

by 唐草 [2022/01/20]



 ライブカメラの環境は、毎日少しずつ進化している。初めはVLCなどのメディアプレーヤーアプリを使わないと見られなかったが、今ではvideo.jsを使うことでブラウザからも見られるようになっている。それにLAN限定だった設定も変更して、屋外からも見られるようになった(URLは秘密)。同時接続は10人ぐらいだと思うけれど、理論上はYouTubeと同じような生放送配信環境の構築に成功した。
 Webカメラを1台買っただけで、こんなことになるなんて想像もしていなかった。かなり面倒なこともあったけれど、いい勉強になったのは間違いない。
 今回の配信環境は、WebサーバのNGINX(エンジンエックス)を利用して構築している。ネットの情報を頼りにしたとは言え、癖のある設定ファイルをスラスラと書けたのは今までの経験によるところが大きい。いつものようなWebサーバ構築とは違う作業をしたことで、自分の中で積み重なっていた知識と経験の層の厚さに自信を持てたし、まだ知らなかった部分へと一歩踏み出せた。
 今回のサーバは自分ひとりのために建てたので従来とは全然違う構成になっている。これまでサーバを建てる際はLinuxを使うことしか考えていなかった。だが、今回はWindows 10でサーバを構築した。それも、普通のHomeエディション。これには自分でもビックリ。
 肝になったのはWSL(Windows Subsystem for Linux)。これはWindows上でコンテナ的な仮想Linuxが使える技術。普段からWSLを活用しているが、それはあくまでクライアントとして。サーバとして使える力を秘めているなんて考えてもいなかった。
 それは、ぼくの不理解でしかなかった。同じバイナリを使っているんだから、同じことができて当然だ。
 こうしてLinux版のNGINXをWindowsで活用するというややこしいが、ぼくにとって新しい方法が実現した。成長は新たな疑問を生み出す。Windows版のNGINXってもはや存在する価値あるの?