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難しい買い物

by 唐草 [2021/09/03]



 先日、予算消化のために職場の物品購入ルールを厳守して個人用自作PCパーツを一式買う計画を立てていると書いた。モタモタしているとあっという間に契約期限を迎えてしまうので、「来年になれば値段が下がる」とか「そろそろ新パーツが発売になる」とかそういうことは一切気にせず、今買えるものをどんどん買っていくことにした。ぼくよりPC自作に詳しい人のアドバイスを参考にして昨日今日で購入計画の大まかな青写真を描いた。
 1回の購入上限額が3万円までというルールに則ってPCパーツを買い揃えるのは、想像より難しかった。考え始めてみるとすぐに総額15万円の予算でPCを組むのと3万円の買い物5回でパーツをすべて揃えるのは全然違うことだと言うのが理解できる。遠足のお菓子は200円までぐらいのノリでは、すぐに手詰まりになってしまう。
 特に半導体価格が上昇している今は、PCを買うのに不適当なタイミング。2年前のパーツが発売時より値上がりしているような最悪の状況だというのも、物理的PC分割購入パズルを難しくしている一因だ。
 奇妙な予算制限のせいで、従来とはぜんぜん違うパーツ選択になるだろう。
 もし、総額が決まっているのならCPUやGPUといった直接性能に関わる部分に予算の多くを割く。でも今回の制約の下で、それはできない。むしろCPUとGPUは最低ラインを選択するしかない状態だ。
 一方で普段だったらあまりお金をかけないであろう部分で贅沢ができそうだ。ケースやCPUファンなんかは、高級品を選んでもそうそう3万円を超えることはない。だから、低スペックCPUを冷やすのに最高級ファンを使うというチグハグなことができる。それはコンビニ弁当を銀食器で食べるような感じだ。
 お金をかけたいと思うような部分は3万円では厳しく、切り詰めても良いと思う場所に3万円は潤沢過ぎる。帯に短したすきに長しという感じの買い物の果に出来上がるのは、高級PCの殻を被った低スペックPCになりそうだ。
 CPUだけは、自腹切ったほうが良いかもしれないなぁ。