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ネコピット

by 唐草 [2022/09/27]



 前日からの続き
 
 セール品をポイントで購入するという現代的で賢い方法で入手したAmazon Echo Dot。しかし、わずか1時間で電源が入らなくなってしまった。
 落としたり、濡らしたわけでもない。場所を変えるために電源を抜いただけ。スマート家電とは言え、これで壊れるのなら欠陥品レベルに脆い。仮に電源を抜いてはいけないタイミングがあるなら、スマートスピーカーらしく喋って警告したり、赤く光るなどやりようはある。
 ぼくの落ち度が完全にゼロではないかもしれないが、買った当日に壊れるのであれば初期不良を疑うのが一般的。精密機器は明らかな破損がなくても壊れていることもある。
 と言うわけで、Amazonに返品&交換申請をすることにした。
 購入履歴の返品ボタンを押して返品理由を記述して送信。ところが何の反応もない。ミスったのだろうか?リトライしてもやはり梨の礫。実質0円で買ったので返品できないのか?不安が募る。
 そこでAmazonの返品についてネットを検索した。
 それによると返品理由に「メーカーから返品を案内された事実」を記入しないと初期不良交換には応じてくれないらしい。Echo DotはAmazonの商品。問い合わせ窓口はAIチャットしかないけれど、これでいいのだろうか?
 ぼくの不安を他所にAIはいい意味で仕事を放棄して、オペーレーターに丸投げした。改めて人間に症状を告げたら即初期不良判定となった。そうか、AIの奥には人がいるのか。故障に焦って当たり前のことを考えられなくなっていた。
 連絡後30分ぐらいでAmazonから返品案内のメールが届く。そこには巨大なQRコードが添付されていた。クロネコヤマトのネコピット用のQRコードだった。
 翌日QRコードを携え、クロネコヤマトの営業所に向かった。受付のタブレットにQRコードをかざすと間髪入れずに配送ラベルが印刷された。なにもかもがハイテクで未来的。
 とは言え、もっとも印象に残ったのはシステムの優秀さではない。そのラベルとともに荷物を受け取ったクロネコの人が開口一番「Amazonの返品ですね?」と言ったこと。やっぱり返品って多いんだな。