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カボチャの季節

by 唐草 [2021/10/11]



 一昨年、去年に引き続き今年も職場の内向きWebサイトをハロウィン仕様にする準備を進めている。誰に頼まれたわけでもないのに3年連続でせっせと準備している。
 ぼくが勝手にトリックと呼んでいる取り組みが、職場でどう受け止められているのかは知らない。「今すぐやめろ」と電話がかかってきたことや、上司が部屋に説教しに来たこはない。穏便に済んでいるのは、大方好意的に受け入れられているか、ほとんどが無関心だということ。つまり、ぼくのイタズラが黙認されているということだ。
 今年もやることは去年と同じ。去年見つけたセキュリティーホールを利用してサイトにハロウィン仕様の外部CSSを読み込ませるだけ。イタズラではあるけれど、本業に影響が出るようなことはしない。この判断が黙認につながっているのだろう。
 昨年はカボチャやコウモリなどのハロウィンらしい6種類のアイコンでサイトを飾り立てた。今年はアイコンを表示できる要素が増えたことに合わせて、アイコンの種類を増やすと決めていた。実のところ表示枠を増やしたことそれ自体が、数ヶ月前から始まっていたハロウィンの準備だった。そんなことは誰も知る由もない。
 さて、何のアイコンを増やそう?10月に入って以来、ハロウィン飾りは街の至るところにある。それらを参考にしながら、今年の追加アイコンを考えていた。それはとても楽しく充実したひとときだった。
 小学生低学年の頃まで毎年クリスマスになるとツリーのオーナメントを少しづつ買い足してもらっていた。これがクリスマスプレゼントと同じぐらい楽しかった。そう言う原体験がぼくを作っている。新しいオーナメントが増えるのは、大人になった今でも、飾り付けがバーチャルでも楽しさは変わらない。
 10日の熟考の末、今年は「黒猫」「お目々パッチリカボチャ」「ロリポップ」「包み紙キャンディー」の4種類を追加することに決めた。
 ハロウィンと言うと「ドクロ」や「墓」といったダークな意匠の人気も高い。でも、直接的に死を連想させるアイテムは避けるというのがぼくのポリシー。そう言う配慮が、イタズラ黙認につながっているのかもしれない。