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なんとかピカチュウ

by 唐草 [2021/11/21]



 散歩のお供としてスマホの歩数計を活用しているが、位置情報ゲームを楽しめないと先日書いた。
 位置情報ゲームを楽しめないのは、散歩中に何度も足を止めてスマホを見なくてはいけないことにある。散歩のときはスマホなんて忘れて、通知が鳴っても無視して、歩くことだけに集中したい。それ以外にもゲームによって歩くコースが左右されるのも楽しめなかった要因の1つだ。ドラクエウォークが出たときに「強いモンスターから逃げるようなコースで歩くのは楽しいかも」と考えたのだが、全然そんなことはなかった。
 やはり散歩は、誰にも意見されず一人孤独に、そして自由でなくてはならない。アプリを使った結果、こういう想いが芽生えるに至った。
 その一方でゲーム好きなぼくは、歩数計に記録される数字を使って遊べないかとも考えてしまう。数字を遊びに結びつけるのは、歩数に限ったことではない。数値化できるすべてのことは、競ったり、そろえたりとゲームに落とし込むことができる。時刻表をゲームにすることだってできるだろうし、電話番号ですらゲームにできる。もっとも電話番号をゲームにしたら史上最悪に迷惑なゲームになるだろう。
 歩数のように自分の行動が、そのまま数値化されるのは特にゲーム向きだ。数値さえ取得できればいいのだから位置情報なんていらない。日付や時間と合わせて歩数が記録できれば十分。高性能なスマホがあるからと言って、難しいことをしなければならないわけではない。むしろ単純で理解しやすい数値をそのまま使ったほうが、直感的なゲームに仕上がるだろう。
 生活の記録を残すとか、健康管理につなげるとか、そういう聞こえのいい要素はいらない。ただ、たくさん歩いたやつが強いだけでいい。そういうシンプルなものは無いのだろうか?
 と考えていたら、古い記憶が蘇った。
 1998年のオモチャに「ポケットピカチュウ」という歩数を使うピカチュウ育成ゲーム機があった。遊んだことはないが、今のぼくが求めているのはこういう単純さ。
 世の中が複雑になりすぎたのか?ぼくの頭が20世紀末で止まっているのか?歩きながら考えてみよう。