by 唐草 [2018/07/15]
非常勤講師という気楽な立場で大学に勤めているぼくは、オッサンになった今でも学生と同じカレンダーで生きている。ようするに夏休みと春休みが、月単位で数えられるほど長いというわけだ。試験が無い分、学生より気楽であるとも言える。まぁ、休み期間はただの無職に成り下がっているのだけれども。
そんな生活スタイルなので、長期休業機関に突入すると生活スタイルが一変する。そして、その生活の端々から夏休みを感じられるようになる。
今日は、三連休の中日。しかも気温は、記録的な高さだった。
ぼくは、すっかり夏休み気分を満喫していた。
何に夏休みを感じたのか?連休の開放感?それとも気温?残念ながらそのどちらでもない。
ぼくが夏休みを感じたのは、一日中半袖半ズボンの夏用パジャマを着ていたからだ。これぞ、まさに夏休みの正装である。
夏休み期間のぼくは、自堕落の極みである。生活のリズムを作り出す外的要因である出勤がなければ、誰だってダラケてしまうだろう。ただ、多くの人は夏休みが短い。だからこそその短い休みを有効利用しようとしてアクティブになる。人によっては、仕事をしているときよりもアクティブになっているかもしれない。
でも、ぼくは違う。何度で言う。ぼくは違う。
ぼくにとって最良の夏の休日とは、何もしないことである。海の底のように暗い部屋で冷房をつけてベッドの上で起きているのか寝ているのかはっきりしないうつろな表情のまま、ボーッとしているのが至高なのである。何もしないという贅沢を全身で味わっているというわけだ。
ベッドの上でボーッとするために着替える必要なんてまったくない。パジャマのままで十分である。着替えすらしなくていいという贅沢なのである。
今日は、出かける用事もないし、出かけたくなるような気温でもない。朝から晩まで自堕落にゴロゴロするためだけに用意されたかのような日なのである。
というわけで、朝から着替えもせずにゴロゴロと転がっていた。パジャマのまま転がる自分の姿は、まさに夏休みの一コマである。