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デジタル時代のメモ

by 唐草 [2021/04/24]



 一筆書きパズルで遊んでいたとき、たくさんのメモをとった。ヒントと思しき画像を残したり、何度もクリアしなくてはならないパズルの答を控えたりとゲームが進むにつれ記録は増える一方。たくさんのメモと対峙しているうちに記録方法は徐々に洗練されていった。
 初めはゲーム機のスクリーンショットを使っていた。これなら記録したいときにボタンを押すだけ。画面がそのまま記録されるので、100%の精度の記録が残される。バンバン撮影していったが、この方法は序盤だけで終わった。
 スクリーンショットが、もっともスマートな記録方法なのは間違いない。一方で記録を見るにはゲームを中断して写真アプリに切り替える必要がある。切り替えが簡単でも、プレー画面と同時に見ることは不可能。単純なヒントなら記憶できるが、複雑な場合はぼくの頭が耐えきれなかった。記録は見やすさが一番重要なのだ。
 次に選んだのは、スマホでの画面直撮り。SNSを見ていると画面直撮りをアップしている人がいる。それを見るたびに「スクショ使えよ、この情弱」と思っていた。ところが、実際にやってみると直撮りもバカにはできない。今回のような目的だと直撮りの方が便利。プレー画面と見比べることができるだけでなく、回転パズルにはスマホを回すことで対応できる。反転もアプリで一発だ。
 弱点といえば、カメラを起動し続けているのでバッテリーが減るのが早いことと画面の明るさによっては適切な露出が得られずひどい写真になってしまうことぐらい。スマホという文明の利器が、攻略を手伝ってくれているという感触があった。それどころか、画面をスマホで撮りながら遊ぶゲームがあっても面白そうだと感じたほど。
 だが、スマホだけでは最後までたどり着けなかった。
 後半の難問は写真で記録するだけでは答を見つけられない。組み合わせをじっくり考えるために、どうしてもメモに書き加えることが必要だった。最終ステージに挑むぼくの手元は、スマホに加えて紙と鉛筆があった。Appleペンシルがあれば違った結果になっていたかもしれないが、自由に書いて、そして長時間使うことを考えるとまだ紙に軍配が上がるようだ。