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スプレー下手

by 唐草 [2023/12/04]



 呉工業のシリコンスプレーは一家に一本常備したい便利で優秀な潤滑剤だ。一般的な潤滑油と違ってベタつかないので様々な場所に使える。扉の動きを良くするのはもちろんのこと、固くなった鍵穴にも使える。ぼくはトラックボールの滑りを良くするのに重宝している。
 万能選手として活躍するシリコンスプレーだが弱点もある。使いこなすには小さな3つの弱点を理解する必要がある。
 1つ目は、滑りすぎること。屋内の引き戸のレールに塗布したら、勢い余って床まで飛沫が飛んでしまった。そのせいでしばらく廊下の一部は氷のように滑りやすくなっていた。
 2つ目は、効果が短いこと。表面を薄くコーティングするだけなので、動きの多い場所だと数週間で効果が消えてしまう。もっとも無限に効果が続くのなら、うちの廊下は危険極まりない場所になっていた。
 3つ目。スプレーを使い切ることができないこと。いつも缶の中に多くの液体が残っているのにガスが無くなってスプレーできなくなる。缶は重いし、振るとチャプチャプ音がするので、おそらく1/5ぐらい残っている。でも、ガスが切れているのでスプレー缶からは何も出てこない。
 シリコンスプレーにこんな弱点を感じていた。
 スプレーを完全に最後の一滴まで使い切れないのはシリコンスプレーに限ったことではない。とは言え、シリコンスプレーの残り方は著しい。いつもかなり残っていると感じながら缶を捨てていた。
 これはスプレー缶の構造上仕方ないと諦めていた。もったいないが、利便性には代えられない。そう思っていたのだが、エコだとかSDGsだとかが叫ばれる現代においてそんな分かりやすい欠陥を抱えた缶を売り続けているのは不自然だという事実に気づいた。
 ひょっとしてスプレー缶の欠陥ではなく、ぼくがスプレーを使うのが下手なのではないか?無駄なく少量を噴霧しようとしてスプレーのキャップをおっかなびっくり小さく何度も押すのでガスだけが抜けているのかもしれない。
 チビチビケチって使おうとした結果、多くを無駄にする本末転倒な結果。もしこれが正解なら、ぼくはスプレーを使うのがとんでもなく下手だということになる。