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あの日の最新

by 唐草 [2023/12/01]



 「最新のグラフィックカードドライバーをインストールするな」と言うゲーマーは少なくない。ぼくもPCゲーム中心に遊ぶようになって以来、脊髄反射でドライバー更新をしなくなった。ゲームが遊べなくなる可能性が捨てきれないからだ。「最新版」が好きなぼくでさえ慎重になると先日書いた。
 更新するのは、SNSや掲示板で最新版レビューに情熱を燃やす人々の報告を見てから。良い報告が見つからなければ見送りだし、好意的な意見が占めていたとしても公開日即日導入は絶対に避ける。それぐらい慎重だ。
 ネットを見るとどのアップデートでも「エラー落ちする」とか「フレームレートが下がった」というネガティブな報告がある。リリースされているゲームの数を考えれば少なからず問題が報告されるのは仕方ない。完璧なプログラムなど無いのだから。それでも遊びたいゲームの問題が報告されていないとホッと胸をなでおろす。
 不幸にも遊びたいゲームと相性の悪いドライバーをインストールしてしまった場合にできることは1つだけ。古いバージョンに戻すことのみ。
 だから、PCゲーマーの間では最新を避けて古いバージョンを使えと囁かれている。
 しかし、一口に古いバージョンと言っても様々なバージョンがある。メーカーのWebサイトを覗くと、ヤバいことをやらかした欠陥ドライバー以外は公開されている。いったいどれを落とせばいいのかさっぱり分からない。
 それに今は古いドライバーでも、公開されたときは最新版だった。当たり前のことだが、すべてのドライバーはいつかの最新版だった。
 古いほうが良いというと、ついついチーズやお酒のように熟成が進んでいそうに思えてしまう。だが、ドライバーはデジタルであり、アーカイブで何年保存しようと中身に変化はない。
 それを考えれば、最新版にあるかもしれない未知のリスクを避けるより、最新版の恩恵に期待して更新したほうが得策に思えてくる。なにより初物には初物の楽しさがある。ボジョレー・ヌーヴォーみたいなものだ。結局のところ古いものを勧めるのは、慎重さではなく、以前の成功体験にしがみついているだけなのかもしれない。