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相互監視するのは…

by 唐草 [2023/11/23]



 先日書いたように、Amazonギフト券を得るポイ活としてMicrosoftの植樹プログラムに参加した都合でBingの気象情報を利用するようになった。つまり、見かけ上はAmazonギフト券が欲しいというぼくのゲスな欲求で植樹が進んでいる。風が吹けば桶屋が儲かる並にビックリな相関関係だ。
 ポイントを得るためには毎日気象に関するお題をいくつかクリアする必要がある。大半は地図上の任意の場所をクリックする程度の簡単なこと。だが、もっともポイントを貰える行動だけは毛色が異なる。
 それが現在地の天気に対してフィードバックを送るというもの。
 晴れか雨か。雨なら強さはどれぐらいか。気温はどの程度か。強風や雷など特筆すべきことが起きているか。そんな内容を報告する。もっとも報告と言っても、アイコンをクリックするだけ。簡単に参加できる。
 以前Yahoo!天気に似たような機能があったとき、ぼくは押せるのなら「雪」を押すBotのような振る舞いをしていた。そして、雪に2票以上入っていると「仲間がいる」と歪んだ連帯感を覚えて喜んでいた。
 そんなクソみたいな人間はどこにでもいる。皆正直なはずという性善説に基づいて誰にでもフィードバックを求めることは、全体の利益を損なうことに繋がりかねない。
 だが、ぼくの心配は杞憂だった。
 Bing気象情報には、フィードバックに対するフィードバックが用意されていた。
 気象情報にアクセスすると「近隣で次のような報告がありました。これは正しいですか?」というような表示が出ることがある。ユーザからのフィードバックを素直に信じず、別のユーザに確認を取る仕組みがきっちり用意されていた。この仕組みがあれば、情報の精度を高められる。
 それ以上に重要なこともある。
 嘘報告をする昔のぼくみたいなユーザを炙り出すことも可能になる。
 ネットの発達で多くの市井の人々を動員したシチズンサイエンスが可能になった。これはアカデミックの門戸を広く開放したとも言える。同時にフィードバックのフィードバックが示すように匿名の相互監視社会の幕開けともとれる。