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話題の犬がほしい

by 唐草 [2023/11/22]



 大谷選手のMPV受賞中継で写った犬が大きな話題を呼んでいる。何という犬種なのか?大谷選手が飼っているのか?野球に興味がない人まで話題にしている印象がある。
 スター選手の一挙一動の影響力には舌を巻くばかりだ。
 予想通り「大谷選手と同じ犬を飼いたい」との声が上がっている。そして、その影響されやすく主体性のない意見を目にした動物愛護を志す人々がブチ切れている。
 ペットと暮らすのは、生半可な覚悟では務まらない。ペットから得るものは計り知れないほど大きいが、それと同じぐらい代償が必要になる。金銭や時間といったコストはもちろんのこと、精神的な負担も大きい。それが15年ぐらい続く。一時の思いつきや流行に乗るためだけにペットに手を出すと最期まで扱いきれないだろう。そして、動物には(人間目線からは)不幸な生涯が訪れる。
 猫と暮らすぼくも「スターと同じものを飼いたい」と言う短絡的な考えでペットを飼おうとする人の考えにはうんざりしている。
 大谷選手が現役引退をしても犬は生きているんだぞ。そこまで考えたのかと問いたい。
 だが、だからといってこの騒動で犬を飼いたいと思った人に非難の石を投げられるだろうか。
 世の中にはスターを広告塔にした広告が溢れている。
 スターと同じウェアを着たい。ギアを使いたい。これらは健全な考えだし、そうなることを期待してメーカーはスターに莫大な広告費を払っている。
 生き物と工業製品を同列に並べるのは、土台の違う話だ。
 だが、世間では様々なマーケティングや広告でスターを追うようにけしかけている。そのことを考えれば、熱心なファンが短絡的に同じものを欲するのは、生き物に対する配慮が欠けているだけなのだろうか?
 キリスト教に罪のないものだけ石を投げろと言われたら誰も石を投げられなかったという話がある。この話は善悪を二元化しているので好きではないが、今回の騒動で犬を飼いたいと言っている人に対してぼくは石を投げたい。とは言え、ぼくだってマーケティングに踊らされた惨めな消費者のひとりでしか無い。少なくとも剛速球をど真ん中に投げる資格はない。