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ノーリアクションで

by 唐草 [2023/05/29]



 ぼくのメールアカウントの受信ボックスには、国際的に名の知れた大手企業からメールが大量に届いている。当然のことながらそれらは、私信ではなく自動送信メール。
 大手企業から届くメールの9割は広告だ。ぼくの場合、ゲーム関連の広告が多く、「ウィッシュリストのゲームがセール中」とか「24時間限定で特別価格販売中」、「新しいスマホゲームがリリース!」といったものばかり。
 これらはタイトルを見ただけで読むべきかどうか即断できる。99%無視して構わない。
 そんな分かりやすいタイトルのメールとは違って、目を通すべきか迷うメールもある。クラウドなど様々なサービスを利用しているGoogleや、このサイトを運営するために契約しているいくつかの企業からのメールがそれに当たる。
 読むべきか迷う理由は簡単だ。広告に混じって、サービスに関する案内が届くからだ。「新しい利用規約に同意しろ」とか「期限内にログインしないと無料アカウントが失効するぞ」、「契約終了時期が迫っているので注意しろ」といった重要なメールが、広告の合間を縫って届く。見落とすとマズイことになる。
 海外のサービスを利用しているので、これらのメールは英語で書かれている。ぼくの中学生にも負けるであろう拙い英語力では、メールの重要性をすぐに判断することはできない。
 幸運にも重要なメールに気付けたとしてもすぐには安心できない。どのように対応しなければならないのかを読み解かねばならないからだ。以前にOracleからのメールを読み間違えてアカウントを失効させてしまったことがある。
 だから英語で書かれたメールを、まるで試験問題を読むように丁寧に読むことになる。
 唯一の例外はGoogleからのメール。
 Googleからは利用規約の変更など様々なメールが頻繁に届く。だが、対応の必要があるかは即断できる。
 それは、対応が必要ない事項を伝えるメールの末尾に太字で次のように書かれているからだ。

 No action is required on your part.

 「なんもしなくていいぞ」。この一言が本当にありがたい。