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対冬将軍強化装甲

by 唐草 [2023/01/31]



 今年も防寒対策として窓にプチプチを貼った。プチプチは安価で購入しやすいし、柔らかいので加工しやすい。ハサミで簡単に切れるし、多少サイズがズレてもギュウギュウと押し込んで留めれば問題ない。
 コスパも防寒性能も優れた素材だ。そんなお手軽素材なのでプチプチを窓に貼ったのは3回目ぐらい。もはやプチプチの貼られた窓は、冬に備える風物詩になりつつある。数年後には、プチプチの貼られた窓が雪囲いやこも巻きのように冬の訪れを告げる存在になっていても不思議はない。
 プチプチによる防寒対策にも欠点はある。貼った窓の見た目が悪いこともさることながら、耐久性が低いことも看過できない。
 3度ぐらい貼ったことがあると書いたのも耐久性が低いから。貼りっぱなしにしていると次第に破れていく。次の冬を迎える頃には、多くのプチプチはしぼんでおり断熱性能は期待できない。けっしてぼくが暇つぶしがてらにプチプチを潰したわけではない。
 低耐久なので毎年の貼り替えが欠かせない。いくらコスパが良いとは言え、毎年買っていたら少なくない出費になる。高くても高耐久の素材で対策をしたほうが結果的には安く済むのではないだろうか?
 と言うわけで、プチプチの代わりになる断熱素材を探すことにした。求められる条件は「家庭で加工できる」「ホームセンターで買える」「光を通す」の3点。
 ネットではプラ段(プラスチック段ボール)がオススメされている。これは安価で加工しやすく断熱性の高い中空構造だが、ぼくは絶対に採用しない。プラ段はポリプロピレン樹脂製で紫外線に弱い。直射日光に当たると1年も持たずに劣化して、雲母のようにパラパラと剥離しながら崩壊する。過去にひどい目にあったので二度と住宅補修素材には使いたくない。
 プラ段以外だとポリカーボネートの中空素材がオススメされている。強度と耐候性のどちらをとってもポリカーボネートなら十分。むしろ十分すぎる。だって、ポリカーボネートって衝撃や圧力がかかる場所に用いる硬質素材。これで窓を覆うのは、なんだか自宅を要塞化するように思える。
 冬将軍と戦うんだから要塞化も止むべしか。