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寒さに耐える理由

by 唐草 [2022/12/05]



 職場からの節電要請がすごい。毎日のように「電気を消せ」とか「暖房の温度を下げろ」、「3階以内の移動にエレベーターを使うな」といった節約術が書かれたメールが届く。職場の経営が火の車で破綻が近いのではと不安になるほどだ。
 連日の要請に根負けした訳ではないが節電には協力している。リモートワークも節電の一環だと押し通して節電要請を都合よく利用させてもらっている。一方で、サーバ室の冷房温度の上昇には断固反対中。基幹機に内蔵された10Gbpsネットワークカードが75℃前後を記録していて温度を上げるのが怖いからだ。
 そんな訳で、ぼくの節電はアピールしやすい細かいものばかり。本丸と呼ぶべき大きなところは完全に放置している。
 とは言え、連日のように「節電!節電!」と連呼されていると否応なしに節電について考えてしまう。ぼくのように周囲に影響されやすい性格だとその影響は計り知れない。自宅でも細かい節電に精を出している。
 待機電力によるロスをなくそうということで、半年使っていないプリンターの電源を抜いたのを皮切りに、節電効果よりも「やった感」を味わえることを実行している。
 プリンターの次に電源を抜いたのは、8ポート中2ポートしか使っていなかったハブ。ハブを介さずルータに直結することで約4W節電を実現した。次いでLED照明の明るさを8割まで落とした。計算上これも約4Wぐらいの節電になるはず。効果を数字にすると俄然やる気が出てくる。
 職場では要請をガン無視しているが、自宅ではエアコンも控えている。発熱素材の毛布を下半身に巻きスカートのように巻いて、上半身はキルティングの室内ジャケットを着ている。これぐらいすれば暖房はいらない。寒さに耐え室内でモコモコの装いをすることでかなりの節電を実現できているのは間違いない。
 ぼくを寒さに耐えてまでの節電に駆り立てているのには理由がある。地球環境への配慮でもなければ、目先のコストへの心配でもない。
 電力バカ食いのグラフィックカードを使うことへの罪滅ぼしが、すべての原動力。RTXを使う罪への贖罪だ。