カレンダー

2021/08
    
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

エコな冬の過ごし方

by 唐草 [2022/12/01]



 寒い日が増えてきた。仕事部屋は北向きなので特に寒い。晴れた日だと外のほうが温かいこともあるぐらい。それでも例年、今ぐらいの初冬は暖房を使わずに済む日が多かった。
 暖房の使用が少ないのは、厚着をして寒さをやせ我慢しているからではない。暖房や日光以外の不健全な熱源が、部屋をじんわりと温めてくれていたから。
 それがPC関連の排熱。
 デスクトップPCを使っているので、ちょっと負荷を掛けてやればPCはたちまちファンヒーターに変身する。40℃ぐらいのぬるい温風を勢いよく吹き出してくれる。また、PC本体ほどではないがモニターやネットワーク機器の発熱も部屋の温度上昇に手を貸してくれている。
 ストーブに比べたらささやかな熱源かもしれないが、物にあふれて手狭な部屋を「すごく寒い」から「やや寒い」程度へ暖めるに足る熱量を確保できていた。
 長年PC排熱を利用して暖房機器の稼働を控えるエコな冬の過ごし方をしてきたが、今年はそれが上手くいっていない。いつもと同じようにPCに負荷を掛けても十分に部屋が温まらない。PC本体の排熱が当たる足元しか暖かくなく、キーボードを操る手元は寒いまま。
 熱量が足りない原因を探ったところ、皮肉な理由が浮上した。
 先月にモニターを買い替えたことは書いた通りだ。買い替えた最大の理由は広い画面が欲しかったから。でも、それだけが買い替えを後押ししたわけではない。10年前の古いモニターの省エネ性能が低かったことも買い替えを支持した大きな要因である。
 カタログスペックを見ても消費電力はだいぶ下がった(PC本体に比べれば些細なものだが)。そのおかげでモニターの発熱も激減した。以前のモニターは触るとほんのり温かい人肌以上の温度になっていたのに対して、新しいモニターは触っても冷たく感じる程度の熱しか放っていない。
 皮肉にもエネルギー効率の良さが寒さの理由。去年まではモニターの排熱が部屋を温めてくれていた。
 こんなに寒かったらエアコンを使わざるを得ない。エコのためにモニターを買い替えたけれど、結果としてエアコンを併用するようになってエコじゃなくなってしまった。