カレンダー

2020/04
   
  
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

目覚ましを完全に止める方法

by 唐草 [2022/11/23]



 今日、11月23日は勤労感謝の日。祝日だ。週の真ん中の水曜日が休みになったので、中休みのある楽な一週間になった方も多いだろう。
 ぼくは長らくカレンダー通りの休みとは無縁な生活を送っている。だから、その日が祝日で世間が休みだと知るのは朝の駅になる。いつもと同じ時間に駅のホームに立っているのに電車が来ないという事実に直面して世間一般のカレンダーを理解する。
 どういう風の吹き回しか、今年の勤労感謝の日はカレンダー通りの休みとなった。一体何年ぶりのことだろう?職場のカレンダーを見て11月23日が休みだと知っても素直に喜ぶよりも先に自分が致命的な勘違いをしているのではないかと不安になった。
 水曜日はいつも早起きをする。余裕のある朝を過ごしたいので午前5時40分に起きて、6時45分に家を出るのがお決まりのパターン。スマホのアラームは、水曜日の午前5時40分に設定されている。
 昨晩、このまま寝てしまったら休みだと言うのに午前5時40分にアラームが鳴って叩き起こされることに気がついた。そんなことになれば、数年ぶりのカレンダー通りの祝日が台無しだ。絶対にアラームを止めなければならない。
 とは言え、アラームを解除してしまったら、そのまま再設定を忘れてしまうのではないかという杞憂に近い不安もある。今日の惰眠のために来週寝坊してしまうのは不本意だ。
 どう考えても、寝る前に解除して起きた後に再設定するのがベストな方法。でも、休日に浮かれた自分が、来週のことを考えてそんな器用なことができるとは信じていない。絶対に再設定を忘れる。
 ひとりで無駄に早起きするのと、寝坊して多くの人に迷惑をかけることのどちらかを選べと言われたら、ぼくは無駄な早起きを選ぶ。誰かに怒られるのも嫌だけど、寝坊するクソ野郎だと見下されるのはもっと嫌だ。
 なので、アラームを止めないことを選択した。
 その選択をした直後に気づいたことがある。スマホの電源を落とせばアラームは鳴らないということに。こうしてぼくはスマホをオフにして安眠と来週の安心を手にして眠りについた。