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蒸しパンの暴力

by 唐草 [2022/10/02]



 菓子パンはぼくの主食のひとつ。高カロリーなので食事の時間が惜しいぐらいに忙しい時の昼食にちょうどいいし、暴力的なほどに甘いので即効性のある疲労回復も期待できる。ぼくにとってはエナジードリンクを超えたエリクサーのような存在だ。
 菓子パンランキングを作るとしたら1位は間違いなくメロンパン。これだけは譲れない。ふわっとしたパン生地とサクッとしたクッキー生地の組み合わせを思いついたパン職人は、まさに天才。そこにチョコチップを練り込んだ悪魔的な発想も大好きだ。
 1位は圧倒的なので即答できるが、2位以下は混戦模様。ねじりドーナッツも、あんドーナツも、あんパンも、クリームパンも、どの菓子パンにも魅力があり甲乙付けがたい。
 それでもどうしても2位を決めなければならないとなったら購入機会の多いものを選ぶのが無難な選択だろう。だとすれば、2位はタマゴ蒸しパンに決まりだ。コスパの高さが決め手。
 ところが、蒸しパンを食べているときに恐ろしい事実に気づいてしまった。
 何気なくパッケージ裏を見ていたらカロリーが目に飛び込んできた。
 なんと1個で400Kcalもあるのだ。
 蒸しパンなんて半分は空気みたいなもの。ギュッと握れば1/3ぐらいの大きさに縮むだろう。それに揚げパンの一種であるドーナツのように油っこさもない。それなのになんでこんなに高カロリーなのだろう?ご飯1膳分(150g)で約250Kcalぐらいなので、蒸しパンを1個食べるというのは山盛りご飯を食べるのとだいたい同じということになる。
 コスパの高さは抜群だが、ハイカロリーであることを感じさせない食べ心地に空恐ろしいものを感じなくもない。
 もしかしてセブンイレブンのタマゴ蒸しパンだけが突出してハイカロリーなのではないだろうか?コンビニパンなので過剰に油や砂糖を使っているかもしれない。そう思って、半ば願うような気持ちで他の蒸しパンのカロリーを調べてみたが、どれもグラム換算で同じぐらいのカロリーだった。
 あのふわふわで中身のないパンのどこに、これほどまでのカロリーが詰まっているのか不思議でならない。