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流行りの気象病

by 唐草 [2022/09/03]



 最近「気象病」という言葉をよく耳にする。以前から天気が崩れる前に頭痛や怠さに襲われると口にする人は多かった。しかし、その因果を証明するデータは見つかっていなかった。
 近年、その状況に変化が現れたそうだ。気象観測の精度が上がって以前では見つけられなかった小さな気圧変化を記録できるようになっている。これが気象側の進歩。そして、不調を訴える人がSNSに書き込む事によって自己診断記録が大量に集まるようになった。ネットの発達で図らずも患者を取り巻く環境も向上した。
 この2つの進歩により「気圧変化と一部の人の体調に有意な関連がある」という仮説に客観性と信憑性が出てきたそうだ。
 そこで新たな「気象病」という症状が定義されつつある。低気圧接近がもたらす微細な気圧変化が、頭痛や怠さなどの内面的な体調不良の引き金になっているかもしれないそうだ。
 今、沖縄付近に猛烈な台風11号がある。常識はずれな軌跡で動き回る猛烈な台風は、陸地に雨風をもたらす前から気圧変化の波を引き起こしている。
 そのせいか、この数日気象病に似た症状を訴える人が増えていて、その数は推定1,000万人にのぼるという説もある。
 ぼくは気象病ではないが気圧変化に過敏だ。飛行機に乗っているときに8,000mと10,000mの違いを認識できるし(与圧されているはずなのになぜ?)、高速エレベーターで酔う。寝不足だとエスカレーターで倒れそうになることもある。こんな体質なので車で山間部を走ると真っ青になって頭痛に苦しむことになる。まるで気圧変化に対するアレルギーのような体質だ。
 きっと体のどこかは遠く離れた洋上の台風の存在に気づいているだろう。でも、それを病気として自覚する症状は出ていない。それとは別に、台風がまだ熱帯低気圧だった頃から肩こりからくる眼精疲労と頭痛に悩まされている。また、朝に体を起こせないぐらいの腰痛に襲われ難儀している。
 ネットニュースで気象病の主な症状について読んだ。頭痛、肩こり、目の痛み、腰痛が挙げられていた。あれ、全部に合致している。もしかして、ぼくは超重度の気象病患者なのか?ただ姿勢が悪いだけかと思ってた。