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エコはレトロに

by 唐草 [2022/07/27]



 節電を促されているが、こう暑いとできることに限度がある。エアコンを止めたら誇張抜きで命に関わってくる。節電のためにできることは、せいぜい照明とテレビを消すぐらい。
 社会のために節電に協力しても、自分の努力が大勢にどの程度の影響を与えたのかは分かりにくい。電気を消したことが、ラクダの背を折る最後の藁1本を回避するような重要な事態につながるとも思えない。逆に大停電が起きたとしても「あぁ、電気を消しておくべきだった」と自責の念に駆られることは無いと思う。どうせ節電するのなら、自分の努力が可視化されるような方法で成果を知りたいものだ。
 ガソリンやガスは、使った分だけ減っていく。このことで節約の成果も見えるし、節約の意義も分かりやすい。電気は目に見えないし、重さもない。だから、どれだけ使っているのかも分からないので、節電に協力しにくい面もあるのではないだろうか?
 一般人のぼくらが電気使用量を知るのは、せいぜい領収書に書かれた金額を目にしたときぐらいではなかろうか?「50kWhも使用量が減りました」と言われるよりも「850円分安くなりました」と言われたほうが、節電の努力をした実感が湧くのではないだろうか?
 ぼくは、自分の生活でなにか我慢してまで節電に協力するつもりはない。でも、ケチな部分を刺激されれば社会のためではなく自分のために節電を心がけるだろう。
 だから、この夏はまんまとノセられてしまっている。
 エアコンの室外機に直射日光が当たって熱くなるのを避けると冷房効率が上がって電気代が安くなる。夏の初めにこんな話を耳にした。この話は何年も前から聞いたことがあったが、気に留めたことはなかった。でも、今年は違った。どれぐらい電気代が減るか示してあったのだ。
 その数字を見て皮算用。試算の値は悪くない額となった。
 と言うわけで、この夏は室外機を簾で覆っている。例年、触れないぐらい熱くなっていた南向きの室外機が、ちょっと暖かい程度の熱さで済んでいる。効果はありそうだが、本当に5~10%もの効果があるかは疑問が残る。
 今から電気料金の領収書が楽しみだ。