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FLEX

by 唐草 [2022/07/16]



 Googleが認可していないハードウェアにもインストール可能な新しいChromeOSをリリースした。これは大きな転換点だ。
 これまでも外部ツールを使えば多くのPCにChromeOSをインストールして野良Chromebookを作れた。しかし、あくまで非公式であり自己責任。Googleアカウントにペナルティを課せられたとしても文句は言えない状況だった。もっともペナルティが課せられたという話は聞いたことはなかったが。
 晴れてChromeOSを自由にインストールできるようになった。これでChromebookを購入しなくてもChromeOSを試せるようになったし、軽量高速が売りのOSなので現役を退いた古いPCの再利用もはかどるだろう。
 早速、インストールUSBメモリを作ってChromeOS環境構築を開始した。
 いきなり実機にインストールするのは怖いので仮想環境からスタート。仮想環境は、こういう毒味役にピッタリだ。
 でも、うまくいかなかった。どういうわけかUSBメモリのマウントに失敗してしまう。初めの一歩で転んでいるような状況なので手の施しようもない。仮想環境での運用は諦めた。
 続いてサーバ用の実験機で試してみた。今度はUSBメモリを認識して起動したが、ChromeOSのロゴで止まってしまった。今となっては古代の遺物のようなCore 2 Duo時代のAtomマシンでは無理なのだろうか?
 安全な実験環境でことごとく失敗したが、どうしてもOSを起動させたい。リスクを承知でWindows 10を動かしているノートPCで起動を試した。これも10年前のモデルだが、どうにか起動した。
 でも、実用に耐えられるレベルではなかった。まともに動いたのはマウスポインタだけ。カクカク動く画面をしばらく眺めていたら勝手に再起動してWindowsに戻ってしまった。
 今回リリースされたChromeOSの名前はFLEX。どこでも柔軟に動くことを意味しているようだが、我が家ではFLEXの片鱗を見ることはなかった。今後に期待するのではなく、もう少し新しいPCを用意すること。