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Oracleは雲の向こう

by 唐草 [2022/05/07]

　カラクサラボのクラウド化にあたって2つのサービスを比較した。Google Cloud PlatformとOracle Cloudだ。数あるクラウドサービスからこの2つを候補にした理由は単純。
　どちらも永年無料プランが用意されているからだ。
　無料プランでできることは限られている。でも、ぼくにはその制限された環境で十分。むしろ、他の有料サービスだと機能を持て余してしまう。
　2つの違いは、処理速度のGoogleとストレージのOracleと言ったところ。ぼくは処理速度を選び、軍配はGoogleに上がった。だから、このサイトはGoogle Cloud Platformで動いている。
　選ばれなかったOracleはどうしよう？無料プランでも50GBも使えることを活かしバックアップに使おうと考えていた。でも、急いでやることでもないので放置していた。
　その間にフル機能が使える30日のトライアルが終了し、無料プランへの移行操作が可能な30日の猶予も過ぎた。気がつけば、Oracle Cloud版のカラクサラボは消えていた。
　どうせテストでアップしただけだし消えても問題はない。むしろキレイまっさらになったので、Webサイト運営とは別のことを始めやすくなったとも言える。
　GWで時間もあるので、ちょっくらサーバの設定でもするか。そう思って1ヶ月ぶりにOracle Cloudへログインした。
　だが、なにもできなかった。どういうわけだか、すべての操作権限が消えていた。仮想マシン設定も仮想ネットワーク設定もできない。これは無料プランの制限とも考えられる。でも、それだけじゃない。有料プランへの移行の表示すらできなくなっていた。
　エラーを見ると権限設定が無いことが原因と出ているが、権限設定をする権限もなくなっている。本当になにもできないアカウントになっていた。
　原因は移行期間に放置したせいだろうか？そうだとしてもすべての権限を消すのはやりすぎじゃないだろうか？せっかく活用方法を思いついたっていうのに。
　こうしてぼくのOracle嫌いは、また一段と強くなるのであった。

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