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初夢のカラクリ

by 唐草 [2022/01/03]



 隣の人と肩がぶつかるぐらい狭い場所で漢字テストを受けるというシュールな初夢を見たことは昨日書いたとおり。古い心理学だと夢は抑圧された精神の現れとかそんな大層なものとして扱われていたこともあったように記憶している。欲求を具現化していることもあるかもしれないが、夢はもっと単純な理由で見ていると思う。
 初夢はシュールだったが、年末年始のぼくの行動と思考を追っていけばこうなるのも当然だという結論に帰着する。
 まず、肩が触れ合うほど狭い場所。年の瀬の12月30日に忘年会に誘われた。参加の有無を聞かれただけで、誰が参加するのかも、総勢何名が参加するかも知らぬまま会場へと向かうことになった。オミクロン株の問題が浮上する前に企画されたこともあり、想像の2倍ぐらい人が集まっていたし、飛行機やら新幹線を使って参加している人さえいた。コロナのせいでほぼ2年ぶりの対面となったので、大いに盛り上がったのは良かった。だが、店のキャパを考えると人が集まりすぎだったことは否めない。肩がぶつかり焼き鳥を取るのにも難儀するほどだった。
 「この御時世にこんなに密に集まっていいのかね、ガハハハ」と酔っぱらいどもは笑っていた。正しかったどうかは来週明らかになる。ぼくは宴会の間「この参加人数だったら断ったよなぁ」と思っていた。その想いが密な夢に繋がったのだろう。
 漢字にも思い当たる節がある。元日はずっと漢字のことを考えていた。書き初めをしたのではない。
 中二病真っ盛りだった頃、マンガやゲームに出てくる漢字で書かれた必殺技にトキメイていたよなぁと昔を懐かしんでいた。この感覚は時代を超えて受け継がれていると思う。それはジャンプを読めば明らかだ。
 大人になった今では小っ恥ずかしい記憶かもしれないが、あのトキメキを失ったわけではない。大仰な漢字が並んでいて、さらにそれに強引な英語のフリガナが振ってあるのを見るとゾクゾクしてしまう。この感覚をゲームに落とし込めないだろうかとずっと考えていた。
 それが漢字テストの夢に繋がったんだと思う。
 種明かしをすれば、ちっとも不思議ではない夢の話。