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コンビニ対決

by 唐草 [2021/12/22]



 ぼくは長年セブンイレブンを利用してきた。都内ならどんな場所でもだいたいあるので、小さな冒険をする余裕のないときに頼りになるし、定番商品を熟知しているゆえの安心感もある。他コンビニと比べてちょっと割高な印象は拭えないけれど、ブランドへの親しみから躊躇なく利用していた。
 裏を返すと他のコンビニに疎くなっているとも言える。もっと価値ある店の前を素通りしてまで愚かな買い物を繰り返していた可能性を否定できない。そんなことを考える小さなきっかけがあった。だから、先週はいままで素通りしていたNewDaysを利用してみた。
 同じコンビニと言えども経営母体が違えば運営の仕方も大きく異るようだ。ぼくの目を引いたのはセルフレジの充実ぶりだった。店舗によって状況は異なるだろうが、セブンイレブンの「セルフもあるよ」というオマケ的な感じとは違って、NewDaysは「セルフを使え!」という圧に満ちているように感じられた。
 だが、1分1秒を争う朝のラッシュ時に初めて入る店のセルフレジを利用できるほどぼくは勇敢ではない。失敗と他人からの批判的な目に怯えるぼくは、現金片手に有人レジに並んだのであった。うーん、時代の進歩についていけていないなぁ。
 買ったのはおにぎりとお茶。コンビニの違いを見極めるのならプライベートブランドの比較が一番だろう。
 シーチキンマヨおにぎりの軍配は、迷うこと無くセブンイレブンに挙がる。NewDaysのシーチキンマヨは、シーチキンの魚っぽさが口に残る感じ。家でシーチキン缶を食べているときのようなのは良いが、少しくどい気がする。一方で鳥五目おにぎりは、NewDaysの圧勝だ。セブンイレブンの鳥五目おにぎりは、人々がおにぎりとみなす厚さの最小値を探る社会実験でもしているのかと思うほどに薄くなっている。もはや、おにぎりよりも煎餅に近くて食べた気がしない。
 おにぎり対決は、1勝1敗の引き分けに終わった。セブンでシーチキンマヨ、NewDaysで鳥五目を買うというのがべストかもしれないが、忙しい朝じゃなくてもそんな面倒なことはしたくない。