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電池の行方

by 唐草 [2021/12/18]



 先日「eneloopが1本しか残っていないのはおかしい」と書いた。eneloopを何度か購入してきたが、いずれも2本ないし4本セットだった。偶数+偶数は常に偶数。我が家には偶数本のeneloopがある。電池は偶数本のセットで使う機器が多い。偶数-偶数もやはり偶数。未使用のeneloopがあるとしたら絶対に偶数本のはず。
 ところが、ぼくの机にあるeneloopは単3型が1本だけ。おかしい。まるで神隠しのようにeneloopがどこかへ消えてしまったようだ。
 異なる電池を混ぜて使わないようにしているが、それでも緊急事態が起きたときは一時しのぎで混在させてしまうこともある。一度混じってしまうと発見は困難。だから、家中にある単3電池の機器を片っ端から開けて確認していった。残念なことに、時計の中にも、リモコンの中にも、自転車のライトの中にも、防犯灯の中にも、電圧計の中にも片割れだけのeneloopはなかった。eneloopは忽然とその姿を消したのだ。
 電池は円柱型なのでコロコロとよく転がる。何かの拍子に転がって机の下や本棚の隙間に隠れてしまったのだろうか?床に這いつくばって電池が転がり込みそうなところを懐中電灯で照らしながら覗き込んでみたが、溜まりに溜まった埃以外なにもなかった。
 それにしても我が家の電池事情は良くないようだ。非常用にと枕元に置いていた懐中電灯を使ったのだが、光は今にも消えそうなほど弱々しかった。これでは非常時に役に立ちそうにない。電池を変えないとなぁ。懐中電灯の電池は単2か。在庫はあっただろうか?
 電池をしまっている棚をゴソゴソと漁る。すると以前購入した単3電池を単2サイズに変換するアダプターが出てきた。こんな貧乏くさいアイテムを買ったこともあったなぁと懐かしく思いながら手に取った。便利アイテムって思ったほど活躍の場面がないものだ。
 手にとった変換アダプターには電池が収まっていた。その電池こそ行方不明になっていたeneloop。まさか単2に化けていたなんて。そんなこと夢にも思わなかった。いくら探しても見つからないわけだ。