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白黒画面

by 唐草 [2021/11/18]



 先日、スマホの画面を白黒にすると依存が軽減されるという話を読んだ。読んだと言っても、まとめサイトでチラッと見ただけでソースの確認はしていない。本当に効果があるのかも、話の真偽すら分かっていなかった。
 そもそも白黒画面のスマホって何?視覚障害者支援のハイコントラスト設定のことだろうか?と首を傾げながら記事に目を通していた。
 数年前にブルーライトが話題になったことがあったが、あれ以降様々なディスプレイに健康への配慮が加えられてきた。夜になったらモニターを暗くしたり、色温度を下げてオレンジ色っぽいくするナイトシフトなどが搭載されてきた。現にぼくもスマホではナイトシフトを有効にしている。
 気づけば、ぼくの認識は時代遅れになっていた。目の健康を追い求めた結果、今は色温度を下げるだけではなく、画面を白黒にするのが流行りになっている。改めてスマホの「デジタルウェルビーイング」とかいう普段縁のない項目を覗いたら、確かに白黒化の設定があった。
 ボタンをポチッと押すと画面は一瞬で白黒になった。まるで20年以上前の携帯のようにも見える。画面こそレトロ感のある白黒かもしれないが、動きはカラーのときと同じでスムーズ。間違いない今の端末だ。
 しばらく白黒で使って思ったことは、普段どれだけ色に頼っているかということだった。白黒だと思うように操作ができない。「青いボタン」とか「オレンジ色のアイコン」とかそういう風に物事を捉えているんだということを痛感した。
 白黒画面がこれだけ使いにくいのであれば、長時間使っていたいとは思えなくなりそうな気もする。「あぁ、めんどくさい」という気分でスマホを放り投げるかもしれない。依存に対して一定の効果は認められそうだ。
 一方で、古い白黒映画の名作は今でも面白いのと同じで、白黒でも十分に楽しめるコンテンツもあった。依存先がカラーじゃないと使えないものから、白黒でも使えるものに変わるだけのようにも思える。