KL system

アドブロック

by 唐草 [2021/11/17]

　先日、タブレットのブラウザをFirefoxに乗り換えた。ChromeだとTwitterやインスタの埋め込みのロードに失敗することが多かったからだ。おそらく読み込みタイムアウトの初期設定の違いが影響しているのだろう。Chromeが悪いと言うより、タブレットの処理力不足が悪いというのが正しい問題でもある。
　ブラウザを変えると同じはずのネットが微妙に違って見える。初期フォントの違いだけではない。できの悪い間違え探しのような微妙な差が、画面のあちらこちらに散在している。差の多くは意識しない限り気が付かないようなもの。ところが、残念なことに一部は無視できないものもあった。
　特に深刻だったのが広告。最近のWeb広告は端末の画面に合わせて自動でサイズが決まる。そのせいで、一部の広告が枠から大きくはみ出てしまうことがあった。今どきの縦長スマホに最適化された広告は、ぼくの幅広タブレットに対応していないのだろう。
　広告が枠を大きくはみ出た結果、本文やリンクが隠れてしまうという致命的な問題を引き起こすこともあった。これでは、せっかくのコンテンツが台無しだ。正常に表示する方法はないものかと探しあぐねる事になった。
　広告を幅広画面に対応させる方法は見つからなかった。その代わりにたどり着いたのが、広告をブロックしてしまえばいいという荒治療だった。
　ぼくは広告収益によるフリー配信ビジネスモデルを強く支持している。だから、このサイトにも広告を掲載しているし、他人の広告をブロックしないことを信条としてきた。持ちつ持たれつお互いに広告を見合うのがフェアだと信じていた。だから、今日までアドブロックは避けてきた。
　でも、リンクを押せなくするような広告は許せない。コンテンツ本体より目立つ広告は寄生虫のようなものだ。公平な広告表示を守るためにも悪質広告は排除すべきだと考えを改めた。
　そしてモバイルFirefox用のuBlock Originを導入。広告のないWebの快適さに感動の色を隠せないでいる。広告によるフリーモデル主義が大きく揺らぎそうだ。

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