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許せる許容度

by 唐草 [2021/11/14]



 ぼくは大玉トラックボール愛好者だ。PC横にガチャカプセルぐらいの大きさのボールが嵌った機器が置かれているのが常である。このこだわりには肩こり防止という重要な意味がある。けっしてレアな機器を置いて悦に浸っているわけではない。健康を追い求めた結果なのである。
 ぼくの熱いこだわりとは裏腹にトラックボールは不人気。その中でも大玉トラックボールはさらにマイナー。今ではトラックボール専門メーカーであるKensingtonぐらいしか作っていない。だから、ぼくはこの先もポインティングデバイスが幅を利かせている限りKensingtonのトラックボールを使い続ける運命にある。それは愛着と言うより呪いに近い。
 ここ数日、10年以上使ってきたKensingtonのSlim Bladeトラックボールの調子が悪い。ボールはスイスイと回るのだが、左クリックの反応が鈍い。閉じるボタンを押しても1度では反応せず、ダブルクリックが必要なことがある。また、テキストエディタで目的の行を選択してもカーソルが動かないこともある。そんなときは、もう一度クリックしなければならない。
 左ボタンが不調なことに疑いはないが、致命的とまで言えないのも事実。あくまで操作の1回目が反応しないというだけ。不思議なことに連続した操作の2度目以降のクリックがエラーになることはない。クリック感は残っているので、トラックボールのバネがダメになった感じは薄い。症状としては軽症の部類。
 キーボードのバックスペースが暴走気味なのを我慢して使っているぼくだが、今回の問題に眼をつぶることはできなかった。消すときのエラーと操作を始めるときのエラーでは、ストレスが全然違った。消すときのエラーは「間違えた自分が悪い」と思って許せた。ところが、操作開始時のエラーは完全に機械側の問題。エラーのたびに出鼻を挫かれ、イライラがボディーブローのように溜まっていく。
 我慢することも、慣れることも無理そうなので、2代目Slim Bladeトラックボールをお買い上げ。