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手書き文字

by 唐草 [2021/11/05]



 最近、ペンタブが欠かせない。とは言え、お絵描きに使っているわけではない。パワポのスライドに色々書き込むのがもっぱらの仕事。
 マウスだとあまり活用できなかったパワポのペンツールが、ペンタブ導入で生まれ変わった。重要なポイントに線を引くだけでなく、簡単な図を描くのもペンタブなら自由自在。本物のペンに比べると、ぎこちない線になったり、意図せず曲がってしまうこともあるけれど、それも大目に見られる範囲。アナログな手書きの雰囲気を、整然としたデジタルの世界持ち込めるようになった。
 ペンタブをつなぐようになって初めて気がついたが、今のWindowsは様々な部分が手書き入力に対応している。スマホやタブレット向けのOSとPC用OSを統合しようとした名残なのだろう。タッチディスプレイを直接操作するのに対応しているのは知っていたが、ペンタブにも対応してくれているのは知らなかった。周辺機器を揃えて初めてOSの知られざる機能を見つけた。
 せっかくの機能なので活用しよう。認識精度を確認するために数字、URL、自分の名前などを入力してみた。
 入力への反応は機敏で、次の文字を書き出すときにはしっかり認識されている。日本語にも対応しているので、ひらがなや漢字も認識してくれる。手書き文字が間髪入れずにテキスト化されていくのは気持ちいい。会議中にメモを取るのに活用できそうだ。
 と期待が膨らんだのだが、実際に使ってみると問題点も見えてくる。
 個人の字の癖に強く引っ張られてしまう。ぼくが小文字のfを書くと大文字のAと認識されてしまう。ぼくの手書きのfは、⨍に近い。縦棒のシッポの丸みが誤認識の原因になってしまうようだ。注意して普通のfを入力すれば問題なく認識されるが、そうすると書くのが遅くなる。また√2と入力したらひらがなの「た」になった。PCが頑張っているのは伝わってくるが、これでは使い物にならない。
 だいぶ進化したとは言え、手書き入力の実用はまだ遠そうだ。書き終えた文字を1文字ずつ判断するだけでなく、書き順と文脈も認識にないとダメなんだろうな。