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ポップコーン狂想曲

by 唐草 [2021/11/02]



 『Fallout 76』が大炎上した。バグや不手際が多くて頻繁に炎上しているゲームだが、今回はこれまでで5本の指に入るような大炎上。
 原因はポップコーン。これは比喩やゲーム用語ではない。トウモロコシをから作るお菓子であり、映画のお供ナンバーワンのお菓子でもある正真正銘のポップコーンが元凶だ。
 先日、ハロウィンイベントがもどかしいと書いた。自分の拠点にお菓子を取りに来てもらう受動的なイベントだったので、思い通りに進められず多くのプレーヤーがヤキモキしていた。拠点の立地を見直したり、拠点のバザーで格安セールを開催したりと様々な工夫を凝らして毎日キャンディー配りに勤しんだ。
 2週目には少し緩和されたが、プレーヤーは2週間に渡ってバーチャル世界であの手この手で飴を配り続けていた。すべてはイベント報酬のポップコーン製造機をゲットするため。
 そして、この前の日曜日に最速攻略組が2週間のイベントのゴールに達した。そして期間報酬が解放されたとき事件は起こった。
 ポップコーン製造機が解放されないのだ。血反吐を吐くような思いで2週間飴を配り続けたというのに、配信システムにバグがあり何ももらえずに終わったのだ。ぼくもそのひとり。
 これまでの努力は何だったのだろう?別にポップコーンがほしかったわけではないが、努力の結晶として製造機をゲットしたかった。そんな想いはバグの前に虚しく消え去った。
 このバグは深刻でプレーヤーの7割ぐらいが巻き込まれた。逆に言えば3割ぐらいは普通にゲットできていて、激しい格差が生まれてしまった。そのためコミュニティは、ポップコーンを求める声で溢れかえった。大勢がポップコーンをよこせと大騒ぎ。
 巻き込まれたものとしては努力が水の泡と消えた深刻な問題なのだが、こうやって書き起こしてみるとお菓子で騒ぐアホでカワイイ問題にしか見えない。
 バグ発生から2日経過した今日問題は解決した。コミュニティは真逆のベクトルでポップコーンに湧いている。みんな大好きポップコーン。