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早朝の不愉快なアレ

by 唐草 [2021/10/27]



 何が功を奏したのか分からないが、思わず恣意的な数字を操作を疑いたくなるほどの勢いでコロナの新規陽性者数が激減している。そのおかげで、1年以上に渡って続いていた飲食店への時短営業要請も全面的に解除となった。コロナの脅威がなくなったわけではないが、しばらくぶりにコロナ前の日常が戻ってきた。
 これを歓迎すべき状況の到来と見るのが大勢のようだ。
 ぼくは両手を挙げて大歓迎するべき状況だとは考えていない。今の良い状況はワクチンによってもたらされたと考えている。ところが、ワクチンの効果は期待していたほど長くないとの報告も上がってきている。このまま油断をしていると年末ぐらいにワクチン効果が切れ始めて大変なことになるのではないかと危惧している。本当に危険だった急場はワクチンで抑え込むのもいいが、長期的な安全は人々が個々にできる予断なき対策の積み重ねだけが実現できるものだと考えている。
 と言うのは、ただの建前。
 本当は在宅ワークをしにくくなるのが、イヤなだけ。大手を振って在宅ワークできるぬるま湯の環境に慣れてしまったので、今更定時のある出社生活に耐えられる気がしない。在宅ワークがなくなるのなら契約満期前に仕事を辞めてしまおうかとも考えている。
 あともうひとつ別の理由がある。
 街が汚くなるのが嫌なのだ。
 朝7時頃に駅前の飲み屋の前を通ったら、路上にゲロがぶち撒けられていた。飲み屋街のゲロなんて、コロナ前には珍しくもなんともなかった。でも、酒類の提供が禁止されていた期間に見たことは1度もなかった。街は、自粛期間中ずっと清潔を保っていた。
 制限が解除されたらすぐにこの有様。悪いことだけは、途端に元通りだ。久々の酒でついつい深酒してしまったのかもしれないが、なんとも情けない。
 日常が返ってくるのは良いことばかりではない。汚いことや嫌なことも戻ってきてしまう。そんな当たり前のことに気が付かされた朝のゲロ。
 ニューノーマルの定着は無理っぽいな。きっと人は過ちを繰り返す。