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テンキー

by 唐草 [2021/10/13]



 ぼくは仕事時間の大半を職場のPCにリモートログインしている。ローカルに作業している以上の時間をリモートログインに費やしているはずだ。それを支えているのはリモートデスクトップアプリ。これがなかったらぼくは失職していただろう。
 リモートデスクトップアプリを使えば遠隔地のPC画面が映像として届く。多少遅延はあるけれど、リモートであることをほとんど意識せずにマウスとキーボードで操作できる。だが、ひとたびハードウェアトラブルが起きると目も当てられないことになる。
 以前、リモートログインするとキーボードが英字キーボード扱いされる問題に直面した。今でも時々発症しているのだが、既に問題ではない。ぼくが英字配列を覚えたので、まごつきながらも操作はできる。
 ところが今日、新たなキーボード問題が発生した。リモート先PCのNum Lockが急に無効なってしまった。だから手元のキーボードのテンキーを押すと意図した数字とはぜんぜん違う入力がリモート先に伝わってしまう。手元でNum Lockを押しても状況は変わらない。そんな訳で、今日はテンキー無しの作業となった。よりによって今日は不慣れなプログラム言語と格闘する業務が待っていた。ミスが不慣れな言語の書き方なのか、それともキーボードに起因するのかを瞬時に判断できないので、なんだか普段の倍以上疲れる能率の悪い作業となった。
 余計なことに神経を尖らせながら仕事を進めた結果、普段のぼくがどれだけテンキーに依存しているのかをイヤというほど知ることとなった。
 数字を打つときはテンキーを使うというのがぼくの自然な体の動き。いくら頭で「テンキーは使えない」と分かっていても、考える前に右手の小指が動いている。そして画面に数字でない文字が表示されて初めて自分の操作を理解する有様だ。
 テンキー大好き。無しでは生きられない。
 小学生の頃、社会科見学で訪れた証券取引所で事務のお姉さんの電光石火の如きテンキー捌きの指使いを見て以来、ずっとぼくはテンキーの虜なのだ。