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行と列

by 唐草 [2021/08/06]



 右と左を咄嗟に判断できないと不便することは多いだろう。幸いにもぼくは、下着の中にゴキブリがダイブしたとかで焦っていない限りは左右の区別で迷うことはない。でも、ゲームでLとRを間違えることはたまにある。LとRは指の動きに任せれば平気なのだが、考えるとドツボにハマるタイプの問題だ。
 このように対になる概念を間違えてしまうという経験は、人によって対になるものは色々だろうが、誰にでもあるだろう。ボーッとしているときに臼と杵を音だけで判断に迫られたら間違えてしまうかもしれない。もっともそんな事態はそうそう無いと思うが。
 ぼくが頻繁に間違えるのは、行と列の関係である。エクセルで横一列追加するのは「行の追加」なのか「列の追加」なのかが分からない。1/2の確率なので深く考えずに適当に操作して、上手くいったり、やり直したりを繰り返す。結果しか見ていないので、どちらが正解だったかを把握できないまま操作を続けてしまう。
 この問題は、英語になってもつきまとう。RawとColumn。どちらが行でどちらが列なのか?訳としても曖昧にしか理解していない上に概念としても自信が持てない。
 普通に生活していれば、行と列の問題にブチ当たるのはエクセルなどのスプレッドシートを使うときだけ。最近のソフトは優秀なので、状況に応じて選択肢が柔軟に変化するコンテクストメニューのおかげで行と列の区別ができなくても、それっぽくを使うことができる。
 だが、プログラムを書くときは話が異なる。行と列のどちらの方向からデータにアクセスするかを明確にしなければならないし、英語ベースの関数名を適切に使い分ける必要がある。ぼくのようにデータベースにアクセスするプログラムを書く機会が多いと、コードの中にたくさんのRawとColumnが出現することになる。
 今日もRawとColumnを間違えたせいで、プログラムが狙い通りに動かず時間を無駄にしてしまった。なぜこれほど痛い目にあっているのに一向に行と列を覚えられないのだろう?脳が区別することを拒んでいるようにさえ感じられる。