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by 唐草 [2021/08/05]



 先日、どのバージョンのmacOSへアップデートするか悩んでいると書いた。大きな変化はないけれど、すでにサポート終了が視野に入っているMojave(10.14)。iPad連携などの新機能が使えるけれどあまり評判のよくないCatalina(10.15)。大きな変化があるし、まだ開発途上なBig Sur(10.16)。どれも一長一短で決め手に欠けていた。
 だが、いつまでも迷っていられない。
 OSの名前で選ぶのならMojaveしかない。ゲーム『Fallout:New Vegas』の舞台でもあるモハベ砂漠には思い入れがある。とは言え、コンピュータと無関係な理由での選択は愚かだ。必要な機能を冷静に見極め決断を下さないと後悔することは目に見えている。
 悩んだ末の決断は、最新版Big Sur(10.16)導入だった。新しいAppleシリコン用に開発されたきらいがあるので、古いIntel Macへ導入しても真価を発揮することはない。それでも、最新版にしておけばしばらくの間は今回のようにバージョンアップに悩まされることは無い。
 導入は、残り時間こそ増えたり減ったりを繰り返していたが、フリーズもなくあっけないほどあっさりと終わった。だが、厄介だったのはログインしてからだった。
 一気に3バージョンも上げたので、ソフトが対応していなかったり、セキュリティーのルールが変わっていたりと問題がいくつも発生した。その結果、初めてログインしたとき画面には数えられないほどの警告ダイアログが表示されていた。その様子は、古いWindowsがフリーズしかけてウインドウ表示が重なって見えてしまうときのようで懐かしさを感じるものだった。
 ただ、Windowsのエラーと違ってどのダイアログも幻ではない。ひとつひとつが、それぞれ別のエラーを訴えていた。結局、OSのインストールよりも、エラー解消に多くの時間を割くことになってしまった。
 ぼくのBig Sur探訪は、幸先悪い船出となった。