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エアコンは猫を殺す

by 唐草 [2021/08/02]



 自室で使っている比較的新しいエアコンには目玉がついている。比喩ではなく文字通りの目玉だ。スマホカメラのようなものを左右に振って部屋の様子を監視している。光学センサーで映像解析をして人の位置を割り出すなんて高度なことはしていないだろう。きっと赤外線センサーで36℃ぐらいの大きなものを探しているんだと思う。
 流行に乗ってAI搭載とか謳っているけれど、そんな高度なことはしていないはず。昔からあるセンサーを賢く使ってアルゴリズムに従ってエアコンの挙動を制御しているに過ぎないのだろう。
 それでも今のエアコンは、本当に賢く動作する。風量や風向は手動で行うよりもずっと細かく制御しているので、すぐに涼しい風が部屋の隅々まで行き渡る。AI非搭載であることを断言できないのは、そのためだ。
 目玉を駆使する人感センサーの精度も十分に高い。ぼくが部屋にいるときは勢いよく動いていたエアコンが、しばらく部屋を空けて戻るとほぼ停止状態になっている。だからと言って、ベッドで動かず寝ているときに送風を停止することはない。ちゃんと人の存在を検出して、人のいないときだけ省エネを実現している。自動制御に信頼しているので、今ではエアコンを切ることが減っている。
 人感センサーの精度が折り紙付きなのは間違いない。ただ、ぼくはこの機能を十分に満足できていない。それはセンサーが優秀すぎるからとも言える。
 我が家には多くの猫がいる。夏場に人が家をあけるとき、ぼくは猫のためにエアコンを付けていく。締め切った屋内は35℃を超えることも珍しくない。人間より体温が高く暑さに強いと言われている猫といえども、その温度は生死に関わる危険な領域だ。
 ところが、ぼくの期待に反して賢いエアコンは無人の家を冷やすことに消極的。センサーが人を感知しないので、すぐに省エネ運転になってしまうようだ。それでも28〜30℃ぐらいにはなっているのでエアコン無しよりはまし。でも、ぼくが帰宅するとどの猫もみな暑そうに伸びている。
 猫も検出してよ。