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ダサいパンツ用のダサいベルト

by 唐草 [2021/08/01]



 夏場のオフは、ハーフパンツで過ごすことが多い。不愉快なスネ毛を惜しげもなく披露して暑い毎日を乗り切っている。誰にも見られないことを前提にした自堕落で目を覆いたくなるようなひどい服装だということは自分でもわかっている。オフなんてそんなものんでいいじゃないか。
 そんな訳で、色違いにしか見えない似た感じのハーフパンツが3本ある。その中の1本がちょっと問題がある。
 それは数年前にユニクロで買ったパンツ。サイズはM。中肉中背でほぼ標準体型のぼくは、大抵の場合Mサイズを買えば事足りる。だから試着もせずに買ってしまった。これが大失敗だった。
 履くのに問題があるほど緩い。パンツのジッパーどころかボタンを外さなくても脱げるぐらいに緩い。普通に履くとズルリと落ちて、かろうじて腰骨で止まる。その姿ははるか昔になにかの間違いで流行ってしまった醜い腰パンのよう。ただでさえ短い足が、更に短く見えてしまう。ポケットに財布やスマホを入れたらその重さでズボンは地面まで落ちてしまう。
 どうやらぼくの腰回りは、ユニクロ規格ではSサイズに相当するようだ。購入後にそんなことが分かっても手遅れだ。
 このユルユルパンツを履くにはベルトが欠かせない。暑さをしのぐための短パンなのにベルトをしなくちゃならないというのは、なんだかアンバランス。ぼくはチノパン用の革ベルトしか持っていない。短パン+革ベルトという見るも無残なコーデをTシャツで隠しているのがぼくのオフだ。
 まだ十分に履けるハーフパンツを手放すのは忍びない。せめてもう少しハーフパンツに似合うベルトを用意するべきなのだろう。でも、ハーフパンツに似合うベルトなんてあるのだろうか?
 昔は、布ベルトが売られていた。同系色の布ベルトを入手できれば、布on布になるので多少カモフラージュできるかもしれない。でも、布ベルトなんて何年も見ていない。流行を意識することはあまりないけれど、2021年の夏に布ベルトでハーフパンツを履いているのってどうなんだろう。ダサいxダサいは、マイナスxマイナスみたいにプラスに作用するなんてことにならないかな?ないな。