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テープメディア

by 唐草 [2021/07/29]



 PS3が壊れてDVDもブルーレイも見られなくなってしまったので、取り急ぎPS2を設置したという顛末も書いた。
 今、PS2を使ってDVDを見ると機能面での不足を感じざるを得ない。動作も遅いし、字幕切替をコントローラーでするのは格ゲーのコマンドを覚えるようだ。なによりコントローラーが有線なので操作のためにテレビに近づく必要がある。20年前は普通だったかもしれないが、今となってはどれももどかしい。こんなに操作が面倒だったら、手持ちの映画を見ようという気分になれない。
 だからブルーレイプレーヤーを新たに購入した。4Kアップコンバート機能を搭載していない安モデルなので1万円せずに買えた。SONY製を選んだのも正解だった。UIがPS3そっくりなので違和感なく操作できる。
 長らくゲーム機で映像を見てきたが、改めて専用プレーヤーを使ってみると専用のありがたさを理解できる。電源ボタンと再生ボタンだけで映像を見られるのが、こんなに楽なことだとは思ってもいなかった。特に気に入っているのが視聴をやめるときは、いきなり電源を切ってもOKだという手軽さ。再生位置を記録したままスリープに移行してくれるので、続きを見るときはなにも考えずに再生ボタンを押せばいいだけ。
 PS3も優秀なメディアプレーヤーだったが、機能満載のコンピュータだったのでここまでシンプルな操作はできなかった。この手軽さはビデオテープを使っていた頃を思い出させてくれる。
 20年以上映像をディスクで見てきたが、改めて考えるとビデオテープはビデオテープなりに便利だった。テープ最大のメリットは、停止した位置をメディア自身がテープの巻取り具合という形で保持してくれることだろう。途中で見るのを止めて、ビデオテープを取り出してもテープの位置は変わらない。別のデッキに入れても同じ位置から再生が始まる。DVDでも同じことが出来ているようにも見えるが、あくまでプレーヤーが再生位置を記録しているに過ぎない。
 ビデオを使っていた頃は巻き戻しの面倒さに辟易していて、再生位置がメディア側に保持されるメリットなんて考えたこともなかった。