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ナイトシフト

by 唐草 [2021/07/10]



 最近のOSには「ナイトシフト」などの名前で夜用モードが搭載されている。夜になると画面がオレンジ色っぽく変わる。色温度を下げることで眼への刺激を減らし、入眠の妨げとならないようにしてくれるらしい。
 何年も前から睡眠前にスマホをいじっていると眠りの質が低下すると言われてきた。原因の1つにブルーライトがあるという説も根強い。それ以外にもいくつか説があり、ゲームで遊んでいると脳の報酬系が刺激されるので眠れなくなるなんて話も聞いたことがある。結局の所、一番の原因は個人の使い方にあるのだろう。だから原因は十人十色で対応は難しい。それでも、メーカーは何もせずに手をこまねいていると責任を問われかねない。だから、短絡的にブルーライトが諸悪の根源だとしているのではないかと睨んでいる。
 ぼくは、ブルーライトの睡眠への影響に関して懐疑的だ。そんなぼくだがナイトシフトを愛用している。睡眠の質向上に一役買っているという実感はまるでないが、電球色の照明の部屋でタブレットを操作するときには丁度いい色合いとなることは確かだ。あくまで画面を暗くするために使っているに過ぎない。
 タブレットでナイトシフトの効果を実感したぼくは、自室のデスクトップPCでもナイトシフトを有効にした。22時を過ぎるとモニターの色がオレンジがかる。
 健康を考えたら22時過ぎにPCに向かって仕事をするのを避けるべきだろう。しかし、ぼくの健康を想ってくれるような人は誰もおらず、22時を過ぎても「緊急」とか書かれたメールがやってくる。大抵の場合、緊急でもなんでもなく先方が勘違いして焦っているだけ。放置しても良いのだが、メールの返信を考えている方が眠れなくなる。スッキリ寝るために渋々ながら返信を書く。
 オレンジ味の強い画面を見つめながらメールを何通も書いてきたのだが、メールを書くたびに疲労感を覚えていた。夜に仕事をしている故の疲労感かと思ってきたのだが、薄暗い画面に目が疲れていたというのが真相だと判明した。
 ダメじゃん、ナイトシフト。画面を真剣に見る時には、普通に使うのが一番のようだ。