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業務上横領の危機

by 唐草 [2021/07/02]



 大失態をやらかしてしまった。ぼくのPC人生史上最悪のミスと言っても過言ではない
 以前、職場の倉庫で古いmacbook proを見つけたと書いた。残念なことに充電アダプターがなかったので、まだ使えるのか、それとも故障してお手上げなのかが分からなかった。観測するまで状況が定まらないシュレディンガーの猫のような状態だ。
 この揺らいだ状態に白黒つける方法は唯一つ。充電アダプターを購入して確かめるだけ。方法は簡単だが、壊れている可能性が高いものの状況を確認するために新しい充電アダプターを買うのはバカらしくも思える。だが、古いとは言え中古で購入したら数万円はするmacbookをこのまま放置し続けるのももったいない。もし動くのなら今すぐにでも試したいことが、片手では数えられないぐらいある。
 大いに迷ったが、ぼくは充電アダプターを購入することを選んだ。ただ、壊れていたときのショックを緩和するために純正品ではなく安価な互換品を選んだ。
 いざ、充電開始!と勇んでケーブルをつなごうとしたとき、ぼくの手は文字通り止まってしまった。
 わずか数mmだが、電源端子の大きさが違う。強く押しても、斜めに入れようとしてもびくともしない。
 しまったぁ!充電アダプターを間違えた。
 返品か!?自己都合返品だと送料がかかるので、送ってもほとんどお金は帰ってこない。それよりも、返品するのはまずい状況なのだ。
 充電アダプターは職場の経費で購入した。ぼくが建て替えて、すでにその申請を済ませている。もし、このまま黙って返品をすれば、会社の経費を現金化して懐に入れた背任行為になる。これは絶対にやってはいけない。
 素直に購入ミスを事務に伝えて職場経由で返品をするべきなのだろう。とは言え、正規の方法で返品をしたら¥2,300のために事務を大混乱に陥れることになる。それは地獄の蓋を開けるような恐ろしい行為。
 全員の幸せを最大化して、業務を効率化することを考えるとこのまま黙っているのが最善に思える。それに、ぼくが間違えて買った充電アダプターが必要な人もいるかもしれないしね。