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全人類ミュート計画

by 唐草 [2021/04/25]



 めっきりつぶやかなくなったが、今でもTwitterのアカウントを2つ維持している。今のぼくにとってTwitterは情報を受け取るためのツール。メンションやDMを受け取ったり、リアルタイム検索をするためだけに使っている。
 久々にログインするとUIが変わっていたり、知らないボタンの出現に驚くことも多い。なんだか時代についていけなくなったよう。「昔は良かった」と言い出す日も近いだろう。
 Twitterの機能は、ユーザが望んでいるのか企業が押し付けているのかは知らないけれど、どんどん増えている。歴史を振り返ると様々なサービスや製品が間口を広げるために機能拡張を行い、結果としてシンプルな初心を失って自滅していった。日本の高機能家電がいい例だ。Twitterから距離を置いて久しいので今の進化が世間でどのように受け入れられているかは知らないが、「昔は良かった」がノドまで出かかっているぼくにとってはありがた迷惑な進化に見える。
 だって、見知らぬ人を何人もミュートするハメになっているんだもの。
 ぼくが極端にフォローもフォロワーも少ないせいか、頻繁にオススメユーザの通知がスマホに届く。ゲームクリエイターが多いのでぼくの興味を正しく把握できているようだが、知らない人のつぶやきを見たいと思うほどこの分野に情熱と探究心を傾けてはいない。だからオススメ通知は、知らない人のツイートが不定期に届くというおせっかいな機能に成り下がっている。通知音と共に届くので、まるでぼくの生活に割り込んでくるような鬱陶しさ。どうにかしてオススメ通知だけを消せないだろうか?
 アプリからオススメ表示の回数を減らすボタンを押しても効果が出ているようには感じられない。通知を全消ししてしまうと必要なものを見落としてしまう。きっとPCから操作するれば細かく設定できるのだろうけど、パスワードが分からない。
 アプリで出来る手軽な対策としてたどり着いたのが、おすすめされた人をミュートするという頭の悪い手段。だが、これも完璧には程遠い。しばらくすると別の人をお勧めしてくる。そして、その人をミュートするということの繰り返しだ。
 ミュートした人数はフォロワーより多い。人類全ミュート計画の火蓋は切って落とされた。