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評価の仕方

by 唐草 [2021/04/18]



 一筆書きパズルのゲームで遊んでいた。昔、ぼくもこういうパズルを作ろうとしたことがあった。プログラムは簡単に作れそうだったが、肝心の問題が全然作れなかった。作者であるぼくのおつむの程度がそのまま反映された誰もが2秒で解ける歯ごたえのないものしか思いつかなかった。結局リリースは諦めた。
 そんな過去があるので、できの良いパズルを見るたびに称賛と嫉妬が入り混じった感情が沸き起こる。その感情がパズルを意地でも解いてやるという原動力にもなっていたのは、自分のことながら面白い。そのさまは「作れなかったが、解けるんだ」とゲーム制作者に喧嘩を売っているようでもあり、過去の自分を慰めているようでもある。
 数百のクイズをクリアして、一応エンディングまで到達できた。けれども、スッキリと晴れやかな気分にはならなかった。クリアできずにスキップしたステージがあるからだ。
 ぼくがスキップしたのは反射を活用して問題を解くステージ2。タネも仕掛けも分かっているのに、どうしてもヒントを見つけられなかった。ヒントを求めて縦横無尽にステージを駆け回って3D酔にもなったし、テレビの映像設定のせいでヒントが見えにくいのではないかと疑ってモニターを変えるだけでは飽き足らずコントラストや色温度といった映像調整までした。だが、どの努力も実を結ばず敗走するしかなかった。
 トロフィー獲得率を見るとステージ2のクリア率は19%。この数字はステージ1の35%についで高い。多くの人がクリアできている証拠だ。一方で難しめの後半ステージだとクリア率は11%ぐらいまで下がる。8ステージ以上クリアしないと到達できないエンディングは8%となっていた。
 この数字からぼくはどう評価されるのだろう?
 クリア率20%の易しめなパズルをクリアできない落伍者と評価されるのだろうか?それとも、難しいパズルをいくつも制覇してエンディングに到達できた優秀者とみなされるのか?
 評価を加点方式と減点方式のどちらで行うのかで正反対の結論に至る。ぼくは加点方式を実践していきたい。

※写真は解いた中で一番お気に入りのパズル