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念願のRTX

by 唐草 [2020/12/29]



 お値段が高くてなかなか手が出せなかったRTXをついにゲットした。新品購入はお財布へのダメージがでかすぎるので、中古でもいいから欲しいとなりふり構わず根回しを続けていた。そんなぼくの元に「機器の入れ替えで現役を退いたRTXが1台余っている」との知らせが入った。全方位にアピールし続けた努力が実を結んだ瞬間であった。
 しかも、幸運はこれで終わりではなかった。「上位機種を導入したのでもう使わないし、有効活用してくれた方がいい」という愛のあふれる太っ腹な判断を経て、無期限の無償レンタルという形でぼくの手元へと転がり込んでくることとなった。ちょっと遅いクリスマスプレゼントか、気の早いお年玉かといった感じだ。
 ぼくがニコニコ顔で受け取ったRTXが何なのかを理解できている人は少ないだろう。勘のいい人なら、どうせPC関連だろうと推理しているに違いない。
 今、RTXで検索するとRTX 3000シリーズという高級グラフィックカードが一番に出る。このグラフィックカードも欲しいと言えば欲しいのだが、今回ゲットしたのはこっちのRTXじゃない。もうひとつのRTXの方。
 ヤマハの業務用ルーターのRTXの方だ。ぼくが入手したのは、すでに廃番になっているRTX 810。古いけれどぼくが使うならこれで十分なはず。
 ルーター、それも無線LANすら付いていないものなんかをもらって何が嬉しいのか?多くの人はそう思うだろう。たぶん、それがまっとうな感覚だと思う。
 ただインターネットに繋ぐだかならこんなルーターはいらない。ぼくのようにサーバを公開するような人でもオーバースペックな代物。このルーターは、VPNや拠点間VLANを構築して遠隔地と回線をつなぐための機械だ。これがあれば自宅と職場と直結することもできるし、世界中のどこにいても自宅のネットワークに入ることができるようになる。世界は広がり、より近くなるはずだ。とは言え、どう考えても個人宅に不必要な機械である。
 年末の休みは、大盛り弁当の容器ぐらいある大きな機械にLANケーブルを抜き差ししてニヤニヤする毎日になりそうだ。