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Amazonで生きる猫

by 唐草 [2020/12/24]



 Amazonの遅配が起きている。ぼくもその影響を被っている。
 予約済みだった本日発売の本がまだ発送されていない。これがクリスマスプレゼントだったら大変なことになっていた。
 年末は配達遅延が多い。クリスマスギフトとお歳暮のダブルパンチが、普段でさえギリギリの物流に致命的なダメージを与える。以前は運送業界にとって書き入れ時だった年末は、今や配送力の限界を超える悪夢の季節になっているのだろう。今年はコロナ禍の影響で通販の利用が伸びているので、物流は史上最悪の混乱に陥っているのかもしれない。
 ぼくが注文した本なんて配送が1ヶ月遅れたって問題はない。ぼくが首を長くして到着を待ったり、誰かの感想を指を咥えて眺めるだけで済む。問題は本以外の商品も遅配していること。致命的なのはペットの消耗品の遅れだ。
 現在我が家には、片手では数えられないほどの猫が暮らしている。もはや保護猫シェルター状態。猫たちの生活を維持するためには猫エサと猫砂が欠かせない。当然のことながら猫の数が増えれば、それに比例して消費量も増えていく。今の我が家では、エサも砂も消えるようになくなっていく。なんだか毎日エサの小袋の封を切っているような気がする。
 それだけの量の餌と砂を自分で買いに行っていたら、毎日買いに行くか、週一で箱買いするしか道はない。そんなことをしていたらぼくの生活が破綻してしまう。人間の日常が破綻せずに多くの猫と共存できているのは、ひとえにAmazonのおかげである。
 定期便などを活用して勝手に送りつけられてくるように届く消耗品が、ぼくと猫の毎日を支えている。もはやAmazonは猫のライフラインだ。
 今回の遅延の影響で21日に注文した猫砂なんて来年の1月8日の到着になっている。きっとお正月休みが重なって遅れに遅れているのだろう。
 このままでは猫たちが年を越せない。と言うわけで、今日は9ヶ月ぶりにホームセンターへ買い出しに行ってきた。毎週こんなことしていたらとても猫とは暮らせないと改めて実感した。
 我が家の猫はAmazonで生きている。