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見え透いた罠に落ちる

by 唐草 [2020/10/27]



 この数ヶ月、ゲームとコンピュータのことばかり書いている。もっといろいろなことを取り上げたいと思っているけれど、コロナから逃げて隠れる毎日を送っていると新しい話題に出会う機会がない。コンピュータに向かい仕事をこなし、仕事が片付けばゲームに興じるだけの毎日だけが続いている。
 単調かもしれないが、ぼくはこの生活になかなか満足している。足るを知るとはこういうことなんだろうと何かを悟った気にすらなっている。困ったことといえば、ここの更新に苦心しているぐらい。彩りに乏しいネタを並べているだけだと書くことで得られる刺激が小さい。頭の整理と体操のために書いているが、同じことの繰り返しで頭の体操になるのだろうかと疑問も感じている。
 とは言え、世の中は、健康リスクが高く、景気も芳しくない状態が続いている。そんなご時世にも関わらず、こんな小さなことに悩む暇があるというのは幸せなことなのかもしれない。今のぼくを悩ますもうひとつの問題を知れば、ぼくが如何にお気楽な人間かを理解できるはず。
 今日のぼくは無料体験の罠にハマって抜け出せずにもがいている。罠にかかってしまったことを理解しているのに抜け出そうともせず、より楽な方へ身を任せようとしている。
 先週末、ゲーム『Fallout 76』の有料コースが期間限定で無料公開された。有料コースは月額1,500円となかなか強気なお値段設定。課金しているプレーヤーもかなり多いが、ケチなぼくはどうしても値段分の価値を見いだせなかった。日々のプレーが快適になるのは間違いないが、知恵と工夫で十分に乗り切れる程度の快適さにしか思えなかった。
 今までも課金してこなかったし、これからも課金することは無いだろうと思っていた、無料体験に出会うまでは。
 実際に課金特典を体験してみたら想像より遥かに快適だった。2年続けていたプレイスタイルがカラリと変わるほどのインパクトがあった。一度この快適さを知ってしまうと元の生活を想像するのが辛いほど。一度生活レベルを上げてしまうと経済的に困窮しても生活レベルを下げられなくなると言われている。まさにそれと同じ。
 週末無料体験が、ぼくを課金へと誘っている。まんまと運営の罠にハマったと分かっていても抜け出せそうにない。