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10インチは重い

by 唐草 [2020/11/27]



 先日、朝起きたら腕が上がらないぐらいに肩がバリバリに凝っていた。昨日は、右手の小指が突き指でもしたのかと思うほど痛かった。どういう訳か腕だけボロボロな状態で目が覚める日々が続いている。
 一日中コンピュータの前に座っているだけなので、筋肉痛になるほど腕を酷使することはない。それどころかキャッチボールのような軽い運動さえ縁がない。どこかに体ぶつけたり、転んでしまった記憶もない。昨日と今日の区別がつかないような平穏な毎日が続いているだけ。
 いったいなにが原因なんだろう?
 この体の痛みに似た経験がある。それが新しいゲームに熱中しすぎた翌日の疲労感だ。操作に不慣れなので肩に無駄な力が入ってしまうし、緊張しながらプレーなのでボタンも必要以上に強く押し込んでしまう。体をガチガチにして遊んだ代償は翌日になるとハッキリ現れる。指や肩が固まってしまったようになる。錆びついた機械を動かすように無理やり自分の体を動かすと鈍い痛みが関節に走る。それにそっくりだ。
 でも、新しいゲームを始めてはいない。だとすると自分が気が付かない内に何か新しいことを始めていたのだろうか?自分のことが分からないのは、地に足がついていないような不安に似た気分をもたらす。
 しばらく頭を抱えながら自分の行動を振り返っていたら、1つの原因に思い至った。
 新しいタブレットが、痛みの元凶ではないだろうか?
 前に使っていたZenPadは8インチで300gぐらいだった。新しいLenovoのタブレットは10インチと大きく、重さも500gぐらいある。数字で表すとたった2インチ(5cm)と200gにも満たない小さな差でしか無い。数字は小さくとも新しいタブレットを片手で扱うことはできない。そのせいで、大判の雑誌を読むときのようにタブレットを両手で支えるようになった。
 こんな小さな差が体の使い方に大きな違いを生み出したのだろう。貧弱なぼくの筋肉は、その違いを受け止めきれないと泣き言を言っている。それが今回の筋肉痛の正体に違いない。
 200g増の筋トレ生活が幕を開けた。