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秘伝書乙巻

by 唐草 [2020/08/18]



 先日、ぼくのPC秘伝書の話を書いた。サーバのセットアップに必要なことが書かれたテキストファイルのことを大仰にも秘伝書と呼んでいるのだ。秘伝書さえあればぼくは自分好みの多機能サーバをあっという間に構築することができる。
 そんな便利な秘伝書を使っている割には、最近このサーバの不具合が多すぎないだろうか?ダイナミックDNSの自動更新失敗、SSL証明書エラー、チャット機能不全などの問題が目白押しである。すべて解決した今だから明かせるが、どれも初歩的なケアレスミスが原因だった。
 残念なことにケアレスミスを起こしているのは、このサーバだけではない。ぼくが管理している職場のサーバでも些細なミスが頻発している。100項目近く設定のほんの一部を初期値のままで動かしてしまってうまくいかないといパターンばかりである。
 動かないとか、文字化けするというようなひと目見て分かる致命的なミスは犯していない。というか、そういう致命的で大規模なミスは犯した瞬間に分かる。周囲に重大なミスを犯したことを悟られないように「ヤッベー」とか軽そうな口調でごまかしつつ、手早く修正をして事なきを得る。
 本当に厄介なのは、管理者権限だと気が付けないエラーだ。普段から特権を有する管理者アカウントで利用しているので、どこもかしこもフリーパス状態。設定が終わっていなかったり、メンテナンスモードだったりしても普通に使えてしまう。だから他の人が見ても動いていると早合点してしまうのだ。
 ここのところ続いていたここのエラーも、すべて自宅からでは分からないものだった。Wi-Fiを切って携帯回線経由で外からアクセスして初めて気がつくものだった。誰が机の上にあるサーバに外部からアクセスを試みようと思うのだ。
 あまりにも同じ系統のエラーを重ねてしまったので、さすがにちょっとばかり落ち込んでいる。
 いままでぼくは初期設定のノウハウをまとめて秘伝書を作ってきた。これからも初期設定秘伝書は作り続けるだろう。それとは別に運用ノウハウをまとめた2冊目の秘伝書を作るべきなのかもしれない。そうすれば、ここ最近のエラーを2度と重ねないで済むはずだ。
 秘伝書乙巻。それはぼくのケアレスミス集のことである。ぼくに自分の失敗を直視する覚悟はあるだろうか?なさそうだなぁ。