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明細で2度驚く

by 唐草 [2020/05/02]



 クレジットカードの明細を見て驚いたという話は何度も聞いたことがある。いろいろと買っているうちに合計金額がすごいことになっていたという話が多い。あとは、海外旅行から帰って来た翌月の請求がヤバかったという話の聞いたこともある。ハメを外しがちな海外旅行とカード会社が設定した為替レートのコンボが重くのしかかってくるのだろう。逆に最近だと不正利用は早めにキャンセルされるみたいなので、明細を見て初めて不正利用が発覚という驚きは滅多になさそうだ。
 この手の驚きに満ち溢れる失敗談が多く語られているところを鑑みると、カード擁護派が揃って口にする「カードを使うと明細があるので、お金を管理しやすくなる」という話を素直には信じられなくなる。少なくともぼくは、小さなプラスチックカード1枚で個人のお金の使い方が変わるなんて言う魔法のような話を信じていない。
 だって、今月のぼくもカードの明細を見て驚いたひとりだからだ。
 先月はネットで買い物をした記憶がなかった。だから、毎月の通信料の1,500円ぐらいしか使っていないと考えていた。だが、手元に届いた明細にはまったく別のことが書かれていた。なんと合計で2万円以上つかったことになっていたのだ。
 イメージの10倍以上の出費に驚かないわけがない。
 一体何に使ったんだ?不正利用か?薄っすらと冷や汗を浮かべながら明細を凝視した。
 明細の1番目には見慣れた雑誌の名前が書かれていた。どうやら定期購読している雑誌の更新月だったようだ。これで約1万円。1年に1度の更新月なんて覚えているないので驚くのも仕方ない。2番目は無印良品だった。なにを買ったんだっけ?そうだ、人をダメにするクッションだ。こっちも約1万円。合計で約2万円という数字は、手違いでも不正利用でもなかったようだ。一安心である。
 3つ目に書かれた項目を見て、ぼくはまたしても驚くこととなった。
 2円と書かれていた。
 いったい2円で何が買えるというんだ。項目は格安SIMの会社への支払いだった。どうやら乗り換えキャンペーンなどが勝手に適応されて実質無料になっていたようだ。この2円はユニバーサル使用料とか言う名の税金みたなやつに違いあるまい。
 合計額の大きさに驚き、そしてキャリアの安さに驚く。まったくお金の出入りを把握できていない自分にびっくりだ。