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スズメの楽園防衛システム

by 唐草 [2021/01/03]



 一難去ってまた一難。我が家のスズメのエサ台は、ぼくの努力も虚しくスズメ以外の野鳥に食い荒らされている。単純な対策を講じるだけでは飛来する鳥の種類が変わるだけで、スズメだけのサンクチュアリを作ることはできない。
 どうすれば、ぼくが理想とするスズメだけの楽園を築くことができるるのだろう?自分の持てる技量を惜しみなくすべてつぎ込んでスズメの楽園を守る機構を作るときがやってきたのかもしれない。
 ぼくが得意とするのは、日曜大工よりもコンピューターを駆使すること。ハイテクシステムを導入することでスズメ以外の鳥を追い払うことはできないだろうか?
 ぼくが追い払いたいのは、常にエサを食べ尽くすハトとムクドリ。できることなら時々やってきてスズメにキックを入れるヒヨドリも追い払いたい。受け入れるのはスズメだけにしたい。
 画像解析AIを使って鳥の種類を識別することはできるかもしれない。とは言え、我が家に高度なシステムは必要ない。スズメとそれ以外を判別できれば十分。ムクドリとツグミを見分けたり、ヤマガラとジョウビタキのオスを識別できるような野鳥の会会員のような精度はいらない。つまり、基準値よりも大きいか否かを識別できれば十分なのだ。
 状況を整理して考えると割と単純な学習でスズメ判別AIを作ることができそうだ。スズメ以外の鳥が来ていたら音を鳴らしたり、ライトを付けたりすればいい。
 まずはAI学習用に鳥が写った画像を1,000枚ぐらい用意する。これは動体反応する野生動物撮影用のトラップカメラがあればすぐに集まるだろう。撮れた鳥の写真をぼくが、スズメかそれ以外かのラベルを付けて整理すれば準備完了。あとはありきたりのパラメータで深層学習させれば十分なはず。
 サーバにWebカメラをつないで、AIを動かせば多分ハトとムクドリを高精度で追い払えるシステムの出来上がりだ。
 ハイテクを駆使すれば野鳥など恐れるに足りない。
 なお、野鳥愛好家のサイトでは「エサ台に割り箸とかでスズメしか通れない幅の柵を作りましょう」と書かれていた。うーん、鉛筆を使ったソ連並に合理的。