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ローマ数字を優しく包む

by 唐草 [2020/09/12]



 前にも書いたが、日本語環境でのローマ数字利用はICTの効率を著しく下げている。
 「ドラクエ5」の5の部分をオリジナルに倣ってローマ数字で書こうとしたとき選択肢は3つある。英数半角大文字の「V」(v)、全角ローマ数字の「Ⅴ」(5)、全角アルファベット大文字の「V」(ブイ)。見た目にほとんど違いのないこの3つの文字の内、どれを使うのが正解なのだろうか?
 ぼくは99%英数半角の「V」を使う。これは世界標準である英語環境に合わせた選択。だが、意味を考えると数字を変換してくる全角ローマ数字の使用が正しいようにも思える。ソートに最も強いのは全角ローマ数字だし。
 多様な考え方があり正解を1つに定めるのは難しい。でも、1つだけ確かなことがある。どれを使っても構わないが、組織や集団の中では統一を図るべきだということ。
 ある人は半角「V」で、別の人が全角「V」だったりすると並べ替えたり検索したりできなくなる。小さな文字の食い違いが、大勢に大きなストレスを与えることに繋がる。そしてそのシワ寄せは、最終的にぼくのようなシステムを管理している人間の元へとやってくる。
 昨年の3月にも今回とほとんど同じ愚痴を書いている。そして今回は9月。組織の中が切り替わるタイミングで必ず噴出する問題なのだ。今年の3月に問題が表面化しなかったのは、コロナのせいでそれどころではなかったからでしかない。
 どれだけ口を酸っぱくして「ローマ数字は半角大文字で」と言ってもまったく効果はない。データベースの中には前述の3通りの記載が入り乱れている。便利にしてくれるICTに振り回され続けている。
 一向にリテラシーが向上しない人々の相手をするのは、さすがにもう疲れたよ。
 問題が起きる度にキーキー言っていたら体が持たない。利用者のレベルアップに期待するのはやめだ。本気で対策を施すしかない。おバカを包み込む包容力のあるシステムが必要なのだ。だから一気に新しいコードを書いた。
 ぼくのコードの庇護にある限り、「V」も「Ⅴ」も「V」みんな同じ。もう、みんな何も学ばなくていいよ…。