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理想の手袋は

by 唐草 [2018/08/08]



 先日、自転車のハンドルのせいでサイクリンググローブがすぐに傷んでしまう話を書いた。あの時は、グローブを買い換えるよりもシフターを交換した方がいいのではないかとも考えていた。でも、シフターの交換は面倒だ。この暑い季節にはやりたくない。
 ということで、新しい夏用サイクリンググローブを買うことにした。
 これまでにいくつものサイクリンググローブを買ってきたが、どれも店舗に赴いて試着をしてから買ってきた。それも過去の話だ。今までの経験があれば、メーカーごとのサイズ感もなんとなくわかるし、注意すべき点がどこかも知っている。もう、通販で買っても失敗はないだろう。
 さっそく、Amazonで検索をかける。
 「自転車 グローブ メッシュ 指切り」こんなワードで検索すればいいだろう。
 画面には、ぼくがイメージしているようなシルエットの製品がたくさん表示された。そう、指のないどことなく厨二病っぽい雰囲気のごつい手袋たちが画面狭しと表示されたのである。
 驚くことに値段の幅がすごい。最安値は900円台。高いものだと5,000円ぐらいのものまである。
 ぼくが求めているのは、見た目が黒で派手すぎず、手の甲がメッシュ素材で、手のひらの下側に厚手のクッションが入っているグローブである。欲するもののイメージをしっかりと描きながら商品を一つずつ見聞していく。
 無駄に赤いラインとかの装飾が入っているものは却下。手の甲の素材には多少妥協しつつも、通気の為の機構の有無をチェックする。クッションの位置については特にシビアに目を光らせる。
 こんな厳しいチェックの末、ひとつの商品が浮かんできた。
 それは奇しくも今使っているグローブのメーカーの製品だった。どうも、ぼく好みの製品を作る会社のようだ。
 早速ワンクリックをしようと思ったのだが、すんでのところで手が止まった。
 お値段が高いのである。4,000円台後半の価格。これは明らかに高い。少なくともぼくが今使っているグローブをこの値段で買った記憶はない。もし、このぐらいの値段で買っていたら、4,000円台後半の数字を見ても高いとは思わなかっただろう。
 サイクリンググローブは消耗品である。同時に手を保護する安全装備でもある。コスパを取るか、満足を取るか。実に悩ましい問題である。